2018/12/06 保育士・幼稚園課程

マナー講座Ⅱ

12月6日(木)の保育実習指導Ⅰでは、株式会社パソナフォスター代表取締役社長の長畑久美子先生を特別講師にお招きし、マナー講座が行われました。2年生は、今回が2回目のマナー講座となります。

はじめに、前回のマナー講座で学んだビジネスマナーの基本を振り返り、その後質疑応答を交えながら「社会人として必要なビジネスマナー」についてお話していただきました。
ビジネスマナーについてのポイントは以下の通りです。
 
【身だしなみ】
・清潔感があり、動きやすいかどうか
・髪型・化粧・服装など全体のバランス(調和)がとれているか
・自分に似合っているか、TPOにふさわしいか

身だしなみは相手を尊重する気持ちを表しています。以上のポイントをよく確認していきましょう。

【挨拶の意味・役割】
挨拶は良い人間関係を作るために大切なことです。ポイントは、
① すばやく(タイミングよく)
② 明るく
③ 元気よく
笑顔の時の目は優しいか、口角は上がっているかに気をつけましょう。

【お辞儀の仕方】
・会釈…15度位  例)入室時や廊下ですれ違う時等
・敬礼(通常時)…30度位
・最敬礼(丁寧)…45度位  例)心から詫びる、心から感謝する等

【基本動作】
・表情…笑顔で
・立ち方…指先まで気を配る、肩を動かさずまっすぐ立つ
・座り方…膝と膝をつけて足をそろえる、背筋を伸ばす
・歩き方…視線はまっすぐ前を見る、左右上下に揺れない
・物の受け渡し方…胸の高さで扱う、相手の向きにして渡す
・名刺の受け取り方…胸の高さで両手で受け取る、余白をしっかりと持つ、「頂戴致します」と言って受け取る

【敬語について】
・尊敬語…目上の人の動作や状態、持ち物などを高めて表現する
例)「言う」→「おっしゃいます」
・謙譲語…自分や身内の動作や持ち物などを謙遜して表現する
例)「言う」→「申します」「申し上げます」
・丁寧語、美化語…丁寧な表現をすることで相手への敬意を表す

【丁寧な話し方】
・クッション言葉…「失礼ですが」「恐れ入りますが」「念のため」
・「出来ません。」「分かりません。」→「いたしかねます。」「分かりかねます。」
・命令形は依頼系に。 例)「~して頂けますか。」「お願いできますでしょうか。」
・伺う姿勢…「~してもよろしいでしょうか。」

【ビジネスシーンでよく使う丁寧な表現】
・「今日→本日」「去年→昨年」「おととし→一昨年(いっさくねん)」「こっち→こちら」等
・自分の会社→「弊社」(話し言葉)
・相手の会社→「御社」(話し言葉)、文章では「貴社」

【電話のポイント】
・相手が聞き取りやすいようなマナーとして、雑音が入らない場所、電波がしっかり届く場所で電話をかけることが望ましい
・電話は相手の顔が見えない分、相手の心が見えるため、心を込めた応対と丁寧な言葉遣いが大切
・利き手じゃない方で携帯電話を持ち、利き手でメモをとる


長畑先生は、「社会人のマナーにおいて、相手に与える『印象』はとても重要である」ということを何度もおっしゃっていました。やはり、身だしなみが整っていて言葉遣いや態度がしっかりしている人の方が、相手に良い印象を持たれます。例えば、就職活動の時、「この人を採用したい、一緒に働きたい」と思ってもらえる、また、保育者になった時、「この先生になら安心して子どもを預けられる」と思ってもらえるようになるためには、やはり『印象』が重要であることが分かると思います。

本日、実際に練習してみた基本的な挨拶や敬語などは、社会に出た時に急に使えるようになるものではありません。また、座る時の姿勢や態度、言葉遣いなども、緊張した時にはできなくなってしまうかもしれません。少しでも、日頃から意識して身につけておくことで自分にとってプラスになると思います。これからの実習やボランティア活動、就職活動等で、今日学んだことを実践し活かしていきましょう。

記事担当:沼田真由