2021/05/21 保育士・幼稚園課程

教育実習(幼・小)の事前事後指導

5月21日(金)の教育実習(幼・小)の事前事後指導は、「幼稚園教育実習オリエンテーションⅠ  教育実習日誌の書き方」と題しまして、山﨑敦子先生よりオンデマンド形式(※1)の講義が行われました。

※1:オンデマンド形式とは、授業をする教員が事前に録画した授業用動画を配信し、その動画を学生が指定期間中に視聴するオンライン活用型の授業形式


本日の流れは以下のようになっております。
1,実習日誌の書き方
2,留意点・注意事項
3,表記上の注意

まず、初めに、実習日誌の書き方ですが、山﨑先生は実際の教育実習日誌を使用しながら、表紙から描き方を順番に確認してくださいました。
1,実習日誌の書き方
【表紙】
・実習終了日は変更する可能性も考慮し、実習終了日にペンで記入すること

【実習園の概要(p,1)】
・オリエンテーションの際に頂いた要覧や、園のホームページを見て、実習初日までに記入すること
・教諭の人数に関しては、園長先生も含めた人数を記入すること
・沿革は、書ききれない場合は抜粋して書き、元々創立年月日しかなければ創立年月日だけ記入すること
・教育方針や地域・家庭の特徴の欄は、「~である調(常体)」で記入すること

【一日の保育の流れ(毎日決まっている活動)(p,2)】
・実習園で決められている毎日のおおよその活動スケジュールを記入すること

【実習期間中の行事予定(p,2)】
・実習内容の予定が確定している場合は、実習前に記入してもよいが、変更になることもあるため、毎日の実習終了後に記入するのがよい

【実習園でのオリエンテーション(諸注意・心構えなど)(p.3)】
・箇条書きでよい、要領よく、常体で記入すること


【実習に当たっての目標・課題(p,3)】
・具体的な目標と課題を必ず実習開始前までに記入(清書)しておくこと
※実習期間中、ここでの目標・課題を常に頭において臨むこと!

<実習に当たっての目標・課題を記入する際のポイント!>
◎読みやすいように整理して記入する
(Ex:三つある。一つめに~。二つめは~。)
◎保育所との比較を行わない
◎実習手引き(p,2、p,4)を参考に、実習期間中に学ぶ内容を考える
◎20日間で達成可能な目標と、その目標を達成するための具体的な課題を設定する

【月指導計画と週指導計画(p,4~p,8)】※幼稚園特有のページ
・月案や週案を園にお願いして一部いただくこと
・実習期間が月をまたぐ場合は2か月分もらう
・週案は、実習期間が4週間のため、1ページにつき1週分の週案をもらうこと
→しかし、最後の週(4週目)は週案を書くようにお願いされる場合もあるため、その際は今までいただいた過去3週間分のものを基に書く

【日々の記録(p.10)】
・「クラスのねらい」は、担任の先生に伺い、幼児の視点で記入する
・「実習生の目標」は、1日で達成可能なものを設定し、実習生の視点で記入すること
→2日目以降は前日の反省点を生かして記入する
・「1日の流れ」を書く際は、枠に収まるように記入する
→主な活動は「〇」(Ex:登園する、好きな遊びをする など)、細かい項目を「・」(Ex:挨拶、身支度をする、鬼ごっこをする、かくれんぼをする など)など、工夫する
・できるだけ細かく記入していくことで、毎日が同じ内容にならないようにすること

【主な活動の記録(p,11)】
・過去形、常体で記入すること
・その日の中心となる活動を踏まえ、主な項目を2~3個選び、< >でタイトル(見出し)をつけて時間の経過順に記入すること
・一つは、その日の「実習生の目標」と関連付けながら、残りは自分自身の学びについて(目標と関連しなくてもよい)、詳細かつ客観的に記録すること
・子どもの様子、子ども同士のかかわり、保育者と子どもとのかかわり(援助の仕方)、実習生と子どもとのかかわりなどを具体的に記入し、そこから何を学んだのか自分なりの学びや気付き、考察を記入すること
(Ex:×感じた、思った → 〇~と気づいた、学んだ、考えた)
※下線部重要

【振り返りと課題(p,11)】
・感想ではなく、「実習生の目標」が達成できたかどうか(振り返り)、目標を達成するためにどのような点を意識して次回に臨むか(課題)を具体的に記入すること
(Ex:×「今回の反省を次回に生かしたい」→具体的にどうするか(課題)を明記する)
※下線部重要

【実習全期間を通しての振り返りと課題(後ろから2ページ目)】
・実習全体の振り返りのため、「実習にあたっての目標・課題」を再度読み返し、それを受けて記入すること
・最後の行までしっかり埋めること

2、留意点・注意事項
・間違えた場合は、修正液を使わず、二重線の上に訂正印を押すこと
・それぞれが決められた欄に収まるよう、要点を捉え記入し、用紙は付け足さないこと
・指示された提出期限を必ず守ること
→基本的には持ち帰り、翌朝提出する など

最後に表記上の注意ですが、幼稚園特有の表記があることから、どちらの表記で記入するのか予め、実習園に確認するように教えていただきました。
3,表記上の注意
・子ども/幼児(幼稚園特有)
・保育者/教師(幼稚園特有)
・一人一人/一人ひとり
・製作/制作
・好きな遊び/自由遊び
・片付け/片づけ
・言葉がけ/言葉掛け

本日の内容は以上となります。宮城県外に住む学生はもうすぐで幼稚園実習が始まりますね。ここで、改めて実習日誌の記入の仕方を学んだことで、実習は不安かもしれませんが、毎日記入する実習日誌の書き方について見通しを持つことができたのではないでしょうか。今日、学んだ内容を活用できるよう、メモやノートに書き写し、常に確認できるようにしておきましょう!

記事担当:佐々木彩、島貫莉花子