2021/05/20 保育士・幼稚園課程
保育実習指導Ⅱ
5月20日(木)6限の保育実習指導Ⅱでは、「『しっくりくるや働き方』をつくるワークショップ」と題して、株式会社バトン代表取締役兼社会福祉法人伸こう福祉会副理事長である林義仁先生をお招きし、オンライン上での同時双方向型の授業が行われました。
今回は、パワーポイントを用いながらお話していただきましたが、お話の途中で随時林先生からの問いかけがあり、チャット機能を用いながらの学生との対話も行われました。
まず始めに、令和元年度卒業の先輩方から挙げられた内容や事例を用いながら、多様な「不安や悩み」についてご紹介していただきました。不安を持つ学生に対して林先生は、「思い通りにいかないことが普通と考えればよい。悩むことは悪くないが、何となく悩むのではなく本気で悩むこと。」、「悩みの中には、勝手に失敗する未来を想像しているだけのものもある。悩みを外に出すため、書き出す、吐き出す、動き出すことで自分のやりたいことを表現していくことが大事。」とおっしゃっていました。
また、事例では憧れの先輩をみて自信を無くした方のお話が出されていました。この事例から「ダメダメループ」に陥る2つのポイントについてお話をしていただきました。
ポイント① 自信喪失
自分よりすごい人を見て、「自分はダメだな」と感じてしまう。
ポイント② 行動できない
ダメな自分を変えるための方法が分からず、行動できない
上記の①と②を放置すると、自分よりすごいと思う人に会う度に落ち込み、さらに自信が喪失してしまいます。
初めは些細な悩みもループする度に大きくなっていきます。「ダメダメループ」から脱出するにはどうしたら良いのでしょうか。それは、今回の講義のキーワードである「成長」です。今の自分の何かをつけたり、捨てたり、学んだりして、今の自分から変化していくことです。今回の事例の場合は、先輩を見て不安に思うのではなく、先輩の考えを盗んでいこうと考えが変わることが成長です。
次に、「何をすれば成長したと言えるか」について、林先生が学生に問いかけました。学生が答えた内容を二人紹介します。
学生Aさん
「相手のことを『さすが』『素敵だ』と思える時点で成長できていると考える。」
学生Bさん
「物事に対する考え方や捉え方が前向きになったら成長と言えると思う。」
2名の学生の答えを踏まえ、林先生は「考える」と「行動する」のどちらかがができていれば成長していると言えると話されました。しかし、同じ成長でもレベルがあります。以下、「考える」と「行動する」の各レベルについて整理します。
①「考える」のレベル
悩み始める→深く考える→決める・納得する
②「行動する」のレベル
逃げない→頑張れば出来ることをする→大きな挑戦をする
人それぞれでレベルが異なると思いますが、大事なのは今持っている自分の力を全部出しきって次のステップへ進もうとすることです。その際には、自分は今のままでよいと留まっていることを認めるような言い訳や、自己正当化にならないように注意しましょう。
説明の後には、学生が今、自分がどこのレベルなのかを考える時間が設けられました。また、その後、チャット機能を用いて共有を行ったため、今回は1人の学生の考えを紹介します。
学生Cさん
「考える・行動するのレベルはどちらも一番下だと思う。これからは全力で悩んだうえで行動に移せるようにしたい。しかし、悩むけれど、詳しくどう行動に移していいかわからず行動できない。突破できることもあるけれど、それは内容が簡単に突破出来るものだからだと思う。」
学生の話に対して林先生は、「逃げずに考え続けることが大切であるため、まず考える人に入ったことが素晴らしいと自分を褒めてあげることが大事である」とおっしゃっていました。
最後の活動では、学生が「自分の良い所は何ですか?」というお題のワークに取り組みました。内容は以下の3点です。
①「思う」「考える」「決める」「言う」「やる」「続ける」など、様々な状況を想像したり、思い出してみてください。
②それらの中で、自分のいいところは何だと思いますか?これから成長させていきたいことは何ですか?「ダメに見えた」ことはありますか?
③これらのことに対して、今後どう考え、動くかを書きだしてみましょう。
これらのお題について、1人の学生のお話を紹介します。
学生Dさん
「興味のあることはたくさんあって、少しずつやっていきたいけれど中途半端になってしまうことがある。しかし、好奇心があるという点が自分の良い所だと思う。興味を持つことに手を出しながら、そのなかでもより興味があるものを深く知ったり学んだりしていきたい。」
最後に、林先生から本日の内容の振り返りをしていただき、改めて「成長」というキーワードが出され、「成長」の大切さを再確認したところで本日の講義は終了しました。学生には将来の見通しが持てずに不安なことが多く、その不安から逃げてしまいたくなることは多いと思います。
しかし、逃げていては始まりません。勇気をもって、成長に向かって自分の全力を出していきましょう!
記事担当:大槻優希子、森麻尋、島貫莉花子
今回は、パワーポイントを用いながらお話していただきましたが、お話の途中で随時林先生からの問いかけがあり、チャット機能を用いながらの学生との対話も行われました。
まず始めに、令和元年度卒業の先輩方から挙げられた内容や事例を用いながら、多様な「不安や悩み」についてご紹介していただきました。不安を持つ学生に対して林先生は、「思い通りにいかないことが普通と考えればよい。悩むことは悪くないが、何となく悩むのではなく本気で悩むこと。」、「悩みの中には、勝手に失敗する未来を想像しているだけのものもある。悩みを外に出すため、書き出す、吐き出す、動き出すことで自分のやりたいことを表現していくことが大事。」とおっしゃっていました。
また、事例では憧れの先輩をみて自信を無くした方のお話が出されていました。この事例から「ダメダメループ」に陥る2つのポイントについてお話をしていただきました。
ポイント① 自信喪失
自分よりすごい人を見て、「自分はダメだな」と感じてしまう。
ポイント② 行動できない
ダメな自分を変えるための方法が分からず、行動できない
上記の①と②を放置すると、自分よりすごいと思う人に会う度に落ち込み、さらに自信が喪失してしまいます。
初めは些細な悩みもループする度に大きくなっていきます。「ダメダメループ」から脱出するにはどうしたら良いのでしょうか。それは、今回の講義のキーワードである「成長」です。今の自分の何かをつけたり、捨てたり、学んだりして、今の自分から変化していくことです。今回の事例の場合は、先輩を見て不安に思うのではなく、先輩の考えを盗んでいこうと考えが変わることが成長です。
次に、「何をすれば成長したと言えるか」について、林先生が学生に問いかけました。学生が答えた内容を二人紹介します。
学生Aさん
「相手のことを『さすが』『素敵だ』と思える時点で成長できていると考える。」
学生Bさん
「物事に対する考え方や捉え方が前向きになったら成長と言えると思う。」
2名の学生の答えを踏まえ、林先生は「考える」と「行動する」のどちらかがができていれば成長していると言えると話されました。しかし、同じ成長でもレベルがあります。以下、「考える」と「行動する」の各レベルについて整理します。
①「考える」のレベル
悩み始める→深く考える→決める・納得する
②「行動する」のレベル
逃げない→頑張れば出来ることをする→大きな挑戦をする
人それぞれでレベルが異なると思いますが、大事なのは今持っている自分の力を全部出しきって次のステップへ進もうとすることです。その際には、自分は今のままでよいと留まっていることを認めるような言い訳や、自己正当化にならないように注意しましょう。
説明の後には、学生が今、自分がどこのレベルなのかを考える時間が設けられました。また、その後、チャット機能を用いて共有を行ったため、今回は1人の学生の考えを紹介します。
学生Cさん
「考える・行動するのレベルはどちらも一番下だと思う。これからは全力で悩んだうえで行動に移せるようにしたい。しかし、悩むけれど、詳しくどう行動に移していいかわからず行動できない。突破できることもあるけれど、それは内容が簡単に突破出来るものだからだと思う。」
学生の話に対して林先生は、「逃げずに考え続けることが大切であるため、まず考える人に入ったことが素晴らしいと自分を褒めてあげることが大事である」とおっしゃっていました。
最後の活動では、学生が「自分の良い所は何ですか?」というお題のワークに取り組みました。内容は以下の3点です。
①「思う」「考える」「決める」「言う」「やる」「続ける」など、様々な状況を想像したり、思い出してみてください。
②それらの中で、自分のいいところは何だと思いますか?これから成長させていきたいことは何ですか?「ダメに見えた」ことはありますか?
③これらのことに対して、今後どう考え、動くかを書きだしてみましょう。
これらのお題について、1人の学生のお話を紹介します。
学生Dさん
「興味のあることはたくさんあって、少しずつやっていきたいけれど中途半端になってしまうことがある。しかし、好奇心があるという点が自分の良い所だと思う。興味を持つことに手を出しながら、そのなかでもより興味があるものを深く知ったり学んだりしていきたい。」
最後に、林先生から本日の内容の振り返りをしていただき、改めて「成長」というキーワードが出され、「成長」の大切さを再確認したところで本日の講義は終了しました。学生には将来の見通しが持てずに不安なことが多く、その不安から逃げてしまいたくなることは多いと思います。
しかし、逃げていては始まりません。勇気をもって、成長に向かって自分の全力を出していきましょう!
記事担当:大槻優希子、森麻尋、島貫莉花子