2021/05/27 保育士・幼稚園課程

5月27日(木)6限の保育実習指導Ⅱでは、「保育実習オリエンテーション1」と題して、青木一則先生より対面授業の形式で講義を行っていただきました。

まず、始めに和田明人先生から「新型コロナウイルス感染症に対する遵守事項等」について再度ご説明していただきました。遵守事項が書かれたプリントを何度も読み、学生がどのように行動すべきなのか、守るべきことは何かをよく理解しておくようにとのお話がありました。以下が特に大切なポイントです。

➀2週間前からの健康確認表の記入は不手際がないようにすること
健康管理を書面化して自分の体調や行動を示すものであるため、記録は毎日欠かさず行うことが大切です。
②申告書は正直に書くこと
 チェック項目を一つずつ丁寧確認し、万が一チェックを入れられない項目がある場合は、備考欄で理由を説明します。
③家族の行動記録は正直に書くこと
 家族の中には仕事や学校でやむを得ず濃厚接触者になることも有り得ます。万が一濃厚接触者になる、熱が出たなどがあれば必ず大学に相談します。
④濃厚接触者・感染疑いがある場合大学に電話連絡をすること
 特に施設実習2週間前は慎重のうえに、慎重に行動することが求められます。しかし、万が一濃厚接触者や新型コロナウイルス感染症の感染の疑いがある場合は、必ず直ぐに大学に連絡します。

実習施設には、利用者の方や職員の方などがおり、利用者の方の中には感染症への抵抗力が弱い方もいます。リスクがある中で、学びたいという学生の思いを汲んで受け入れていただいていることを学生は理解して行動することが必要です。そのため、コロナに限らず学生は一社会人として責任を持ち、万が一何かあったときには大変なことになることを自覚しましょう。

次に、青木先生から保育所実習についての説明をしていただきました。保育所実習の目的や内容、留意事項など基礎的な知識を教えていただきました。

保育所実習は、「保育実習Ⅰ」と「保育実習Ⅱ」があり、各期間おおむね10日間行います。以下では、「保育実習Ⅰ」と「保育実習Ⅱ」の内容、留意事項を説明します。

○実習の内容
「保育実習Ⅰ」
 今まで学校で学んだ知識を基にかかわり、毎日の記録で視点を身につけていく期間です。主に観察・参加実習を行います。一日ずつ異なる年齢のクラスに入り、乳幼児の姿や保育室の環境構成などを観察します。また、園によっては保育実習Ⅰで簡単な部分実習があり、突然絵本を読んでみないかと聞かれることもあります。そのときは良い機会だと考え、積極的に挑戦してみましょう。

「保育実習Ⅱ」
 保育所実習のまとめであり、今後幼稚園実習を控えている学生は幼稚園実習に繋がることを意識しながら行う期間です。年齢を決め、10日間同じクラスに入ります。保育実習Ⅰで見た子どもの姿などから指導計画を立て、主に部分実習や全日(半日)実習を行います。

○留意事項
・観察する位置
 どこに立つと全体が見えるのかを実習の中で学んでいきます。
・子どもの名前を覚える・クラス活動の流れを考慮
 名前を早く覚えて子どもの名前を呼ぶと、良い関係性を作ることが出来ます。
・保育者のかかわりを観察する 
 「応答的・受容的なかかわりとは?」など自分の目標を基に見て学びます。その後保育者の方の真似をしながら子どもとかかわり、子ども理解を深めます。
・一日ごとの反省・振り返り
 失敗したことの反省だけではなく、実習中に気づいたことや、反省から次にどうしていきたいかなどを振り返り、次につながることを書くことも大切です。その中で次の日の目標や課題を整理します。
・指導計画の確認
 実習生がやりたいことをやるのではなく、子どもの姿をみて子どもの興味・関心に合ったものを立案します。

実習の短い期間でよりよい学びをするためには、事前準備がとても大切になります。授業内や先輩方の発表で見たものを参考にして、今の間に用意をしておきましょう。用意しておくとよいものは以下に4点になります。

➀手遊び
保育実習では、手遊びを多く行います。子どもとの距離を縮めるためにも有効であるため、定番の手遊びは先輩方に聞いておくと良いでしょう。
②絵本・紙芝居リストを作る
保育実習で、年齢ごとにどの絵本を読むか想定して予め、ピックアップしておくと良いで
す。事前訪問や実習初日にその絵本があるかどうかを確認しましょう。
③シアター
特に手袋シアターはエプロンのポケットに入れておくことができ、すぐに実践できるため準備しておくと良いでしょう。
④ゲーム・歌
ピアノは園によっては難易度の高いものを要求されることもあります。事前訪問で、ピアノを弾く機会があるか、弾く場合曲を事前に知ることが出来るか、楽譜をいただけるのかを確認しましょう。事前準備で、季節の歌や定番の曲を練習しておくと良いです。

最後に、青木先生の「施設実習を控えている学生は、まだ保育所実習にスイッチが入らず整理できていないかと思います。まずは施設実習に集中し、実習終了後に再度確認するようにしましょう」というお話で講義が終了しました。施設実習がまだ始まっていない中での説明でしたが、保育所実習もそろそろ準備をする必要があることを意識できたのではないでしょうか。まずは施設実習を頑張り、終わった後には気を抜かず保育所実習に向けて頑張りましょう!

記事担当:大槻優希子、森麻尋、島貫莉花子