2021/06/10 保育士・幼稚園課程

保育実習指導Ⅰ

6月10日(木)5限の保育実習指導Ⅰは、「保育実技研究Ⅱ—保育実技研究オリエンテーション②(造形、制作、絵画)」と題しまして、河合規仁先生より対面形式での講義をしていただきました。

まず始めに、はさみの持ち方と使い方についての留意点をお話していただきました。
・はさみを使う時はまっすぐに座り、はさみの位置はできるだけ動かさない。
・はさみには左利き用もあり、右利き用とは力の加わり方が異なる。
・保育の場面では、はさみは刃物であり危険であることを子どもたちに伝え、使わない時には「机に置いておいてね」など言葉かけを行い、危険がないよう十分注意する。

また、本講義では各自はさみを持参し、事前に配布されていた白い紙を使用し、様々な切り方を実践していました。
1.まっすぐ縦に切る
2.8つ折りにし、一気に切る
3.10cmくらいの長さに切り、半分に折ったものを上から落とすと回転しながら落ちていくことを試してみる
4.切り止めをする(紙を折り二重に重ね、3㎝のところで折り目を付け、その折り目の線を超えないように止める)
5.紙の角を丸くなるように切ってみる
6.四つ角を切った5の紙を端からくるくると渦を巻くように切っていく(できるだけ長くきれいに)
7.カクカク切りとふわふわ切り
→切る感覚の違いを感じる。
8.人物の横顔をイメージしながら切ってみる
9.事前に配られているプリントに示してある様々な絵(星や飛行機、カニなど)の中から1つ選び、その形になるように(少々オリジナリティを加えながら)切ってみる
10.白い紙に適当に切り込みを入れて、紙を開いた時に不思議な形になっていることを経験する
→子どもは開くときにどのような形になっているのか、気持ちを高めながら見る。
はさみを使用し、真剣に取り組む学生の姿
はさみを使用し、真剣に取り組む学生の姿
完成した作品を見せ合う学生たち
完成した作品を見せ合う学生たち
講義の中で河合先生は、はさみの使い方や様々な切り方は、楽しい造形活動の中で徐々に学んでいくものであり、まずは“楽しむこと”が前提にあるのだとお話していました。保育の場面で子どもたちがどうしたら造形活動を“楽しむこと”ができるのか、かつはさみをはじめとした道具の使い方や危険が理解できるように伝えるのか、保育者の技量が試されると感じました。
自分ならばどのような言葉や言い回しで伝えるか、ぜひ一度シミュレーションをしてみましょう!
記事担当:森麻尋