2021/06/18 保育士・幼稚園課程
教育実習(幼・小)の事前事後指導
6月18日(金)の教育実習(幼・小)の事前事後指導は、先週に引き続き、発達プロジェクトのメンバーによる講義でした。今回は、「食事・排泄・清潔(前半)」についての内容です。
講義の流れは以下の通りです。
1、食事面に関する発達について
2、排泄面に関する発達について
3、清潔(前半)
1つ目は、「食事面に関する発達について」です。おおむね0歳から6歳までの食事面での発達について詳しく説明して頂きました。その中でも特に、0歳0か月~1か月未満の子どもの哺乳に関することについて紹介したいと思います。
乳児の胃は、成人に比べ細長い筒状で、成人のような湾曲が見られません。また、胃の入り口である噴門部の括約筋の機能が未熟なため、母乳を戻しやすいです。これを防ぐために、飲み終わりに縦抱きにし、背中をトントンとして、ゲップをさせてあげることが大切です。
2つ目は、「排泄面に関する発達について」です。まず、「おしっこ」や「便」についての説明をした後に、おおむね0歳から6歳までの排泄面の発達について、詳しく説明して頂きました。乳幼児の発達には欠かせないおむつ交換の仕方について紹介したいと思います。
□おむつ交換の仕方□
①声をかけて準備をする。
・必ず手洗いをし、新しいタオルやシートを敷く
・これから始めることを言葉にして笑顔で話しかけながら行う
②おむつを外す
・おしっこかうんちかを確認する
・新しいおむつを汚れたオムツの下に差し込む
・片方の手で赤ちゃんの両足を持って、もう片方の手で汚れたおむつを丸めながら外す
③お尻をきれいに拭く
・絞ったガーゼやウエットタイプの専用シートで優しく拭く
※便の場合は、前から後ろへ残らないように丁寧に拭く
→ポリ袋やおむつ用のごみ箱を用意しておくと良い
④新しいおむつをつける
・お尻をよく乾かしてから、新しいおむつをつける
※腹式呼吸(※1)を妨げないようにお腹とおむつの間に指が1,2本入るくらいの余裕を持たせる
※1:腹式呼吸とは、横隔膜(胃や腸、肝臓などが入っている部分を仕切っている膜状の筋肉)を上下に動かすことで行う呼吸
3つ目は、「清潔(前半)」です。また、今回は清潔の中でも①手洗い・うがいと②歯磨きに関しての講義をしていただきました。
①手洗い・うがい
→おおむね1歳~おおむね3歳までの手洗い・うがいの発達について説明して頂きました。ここでは、手洗いを楽しく習慣づけるポイントと発達や場面に応じたうがいの仕方について紹介したいと思います。
□手洗いを楽しく習慣づけるポイント□
・白いケント紙(※2)で汚れを確かめる
→真っ黒な汚れをみて「汚れている」ことを知る
・手洗い歌を歌う
→歌を歌っている間は、楽しみながら手を洗い、歌が終わったら洗い流す
(Ex:おててをあらいましょう)
・バイキンさんバイバイ
→「バイキン、バイバイ」と洗い流す
・手が『ああ!いい匂い~』
→保育者が「ああ、いい匂い~」と子どもがいい匂いになった事を感じられるようにする
※2:ケント紙とは、画用紙のこと
□発達や場面に応じたうがいの仕方□
・おおむね2歳~2歳6か月未満
→口の洗浄である「ブクブク」うがいをする
・おおむね2歳6か月~3歳未満
→のどの洗浄である短い「ガラガラ」うがいをする
・おおむね3歳
→食後は「ブクブク」うがい、外で遊んだ後は「ガラガラ」うがいを区別するようになる
②歯磨き
→ここでは、歯の生え始めるおおむね0歳6か月から、全ての乳歯20本が生えそろうおおむね2、3歳までの歯の成長の説明と、おおむね0歳から6歳までの歯磨きの仕方について詳しく説明して頂きました。ここでは、特に2~3歳の歯磨きの方法について紹介したいと思います。
□歯磨きの方法□
この時期はまだ、力の入れ具合の調節や、歯の場所によって歯ブラシの持ち方を変えるということができないので、前歯を中心に左右に大きく動かして磨いている姿がよくみられます。仕上げ磨きはまだ必要ですが、自分でしたいという気持ちを受け止め、できることから挑戦できるようにしましょう。特に2歳後半から3歳は、奥歯の溝が虫歯になりやすいため、仕上げ磨きの時に注意が必要です。
※乳歯が虫歯になってしまうと、歯の根に病巣(びょうそう)を作ります。すると、下から生えてこようとする永久歯の邪魔をして、横から生えてきたり埋もれ歯になったりして、歯並びが悪くなるので歯磨きが大切です。
最後に平川先生より、「発達を学ぶからこそ、子どもの小さな変化に“すごい”と思える」とお言葉をいただきました。今回の内容もそうですが、この3週間で学んできた発達を実際の子どもの姿と重ね、小さな変化にも気づいて褒めてあげられる保育者になれるように頑張っていきましょう。
講義の流れは以下の通りです。
1、食事面に関する発達について
2、排泄面に関する発達について
3、清潔(前半)
1つ目は、「食事面に関する発達について」です。おおむね0歳から6歳までの食事面での発達について詳しく説明して頂きました。その中でも特に、0歳0か月~1か月未満の子どもの哺乳に関することについて紹介したいと思います。
乳児の胃は、成人に比べ細長い筒状で、成人のような湾曲が見られません。また、胃の入り口である噴門部の括約筋の機能が未熟なため、母乳を戻しやすいです。これを防ぐために、飲み終わりに縦抱きにし、背中をトントンとして、ゲップをさせてあげることが大切です。
2つ目は、「排泄面に関する発達について」です。まず、「おしっこ」や「便」についての説明をした後に、おおむね0歳から6歳までの排泄面の発達について、詳しく説明して頂きました。乳幼児の発達には欠かせないおむつ交換の仕方について紹介したいと思います。
□おむつ交換の仕方□
①声をかけて準備をする。
・必ず手洗いをし、新しいタオルやシートを敷く
・これから始めることを言葉にして笑顔で話しかけながら行う
②おむつを外す
・おしっこかうんちかを確認する
・新しいおむつを汚れたオムツの下に差し込む
・片方の手で赤ちゃんの両足を持って、もう片方の手で汚れたおむつを丸めながら外す
③お尻をきれいに拭く
・絞ったガーゼやウエットタイプの専用シートで優しく拭く
※便の場合は、前から後ろへ残らないように丁寧に拭く
→ポリ袋やおむつ用のごみ箱を用意しておくと良い
④新しいおむつをつける
・お尻をよく乾かしてから、新しいおむつをつける
※腹式呼吸(※1)を妨げないようにお腹とおむつの間に指が1,2本入るくらいの余裕を持たせる
※1:腹式呼吸とは、横隔膜(胃や腸、肝臓などが入っている部分を仕切っている膜状の筋肉)を上下に動かすことで行う呼吸
3つ目は、「清潔(前半)」です。また、今回は清潔の中でも①手洗い・うがいと②歯磨きに関しての講義をしていただきました。
①手洗い・うがい
→おおむね1歳~おおむね3歳までの手洗い・うがいの発達について説明して頂きました。ここでは、手洗いを楽しく習慣づけるポイントと発達や場面に応じたうがいの仕方について紹介したいと思います。
□手洗いを楽しく習慣づけるポイント□
・白いケント紙(※2)で汚れを確かめる
→真っ黒な汚れをみて「汚れている」ことを知る
・手洗い歌を歌う
→歌を歌っている間は、楽しみながら手を洗い、歌が終わったら洗い流す
(Ex:おててをあらいましょう)
・バイキンさんバイバイ
→「バイキン、バイバイ」と洗い流す
・手が『ああ!いい匂い~』
→保育者が「ああ、いい匂い~」と子どもがいい匂いになった事を感じられるようにする
※2:ケント紙とは、画用紙のこと
□発達や場面に応じたうがいの仕方□
・おおむね2歳~2歳6か月未満
→口の洗浄である「ブクブク」うがいをする
・おおむね2歳6か月~3歳未満
→のどの洗浄である短い「ガラガラ」うがいをする
・おおむね3歳
→食後は「ブクブク」うがい、外で遊んだ後は「ガラガラ」うがいを区別するようになる
②歯磨き
→ここでは、歯の生え始めるおおむね0歳6か月から、全ての乳歯20本が生えそろうおおむね2、3歳までの歯の成長の説明と、おおむね0歳から6歳までの歯磨きの仕方について詳しく説明して頂きました。ここでは、特に2~3歳の歯磨きの方法について紹介したいと思います。
□歯磨きの方法□
この時期はまだ、力の入れ具合の調節や、歯の場所によって歯ブラシの持ち方を変えるということができないので、前歯を中心に左右に大きく動かして磨いている姿がよくみられます。仕上げ磨きはまだ必要ですが、自分でしたいという気持ちを受け止め、できることから挑戦できるようにしましょう。特に2歳後半から3歳は、奥歯の溝が虫歯になりやすいため、仕上げ磨きの時に注意が必要です。
※乳歯が虫歯になってしまうと、歯の根に病巣(びょうそう)を作ります。すると、下から生えてこようとする永久歯の邪魔をして、横から生えてきたり埋もれ歯になったりして、歯並びが悪くなるので歯磨きが大切です。
最後に平川先生より、「発達を学ぶからこそ、子どもの小さな変化に“すごい”と思える」とお言葉をいただきました。今回の内容もそうですが、この3週間で学んできた発達を実際の子どもの姿と重ね、小さな変化にも気づいて褒めてあげられる保育者になれるように頑張っていきましょう。
記事担当:佐々木彩