2021/06/25 保育士・幼稚園課程
教育実習(幼・小)の事前事後指導
6月25日(金)の教育実習(幼・小)の事前事後指導は、今回で第4回目となる発達プロジェクトのメンバーによる講義でした。
今回は、「着脱・睡眠・清潔(後半)」についての内容です。
講義の流れは以下の通りです。
1.清潔の発達について(後半)
2.着脱の発達について
3.睡眠の発達について
まず始めに、1つ目は「清潔の発達について(後半)」で、こちらの内容は前回の続きとなっています。
①汗拭き・洗顔
◎0歳児
・顔や鼻水を拭かれるのを嫌がり、手で払いのける
→「顔をきれいにしようね」などと言葉かけをする。
・皮膚が乾燥したり発疹が出やすかったりする
→こまめに拭く、濡れたままのよだれかけをしておかないこと。
◎おおむね1歳4か月
・おしぼりを渡すと口や顔に持っていき拭こうとする
→「ここも汚れているよ」などの言葉かけを行う。
◎おおむね2歳
・不潔、清潔の違いが分かる
→個人差に応じ汗を拭き、着替えて清潔を保つ。
◎おおむね3歳
・手の指をくっつけて水をすくい、顔を洗う
→「ほっぺのここも洗ってね」といった言葉かけを行う。
◎おおむね4~5歳
・歯を磨いてから顔を洗うなど手順を踏んで清潔にする
・ハンカチで汗をぬぐう
・汗をかいた時に顔を洗うことができる
②鼻かみ
◎おおむね6か月~2歳未満
・顔や鼻水を拭かれるのを嫌がることがある
→「お鼻きれいにしようね」などと汚れを取ることを知らせ、きれいになることの気持ちよさを感じられるようにする。
・初めは気にしないが、そのうち鼻水が出ていることを知らせにくる子がいる
→自分で鼻水を拭きだすことがまだ難しいため、仕上げは保育者が行う。
◎おおむね3~4歳
・鼻が詰まっていたら自分で鼻をかむことができる
→慣れるまで片方ずつ小鼻を抑えながらかむことを指導することが有効的である。
続いて、着脱の発達についてです。おむつ交換の気持ちよさを感じることから、脱ぐことの面白さを知り、2歳頃には自分で脱ごうとします。この時、保育者は子どもの「自分でしたい!」という気持ちを尊重し、自信をつけられるよう援助します。また、3歳頃には自分で着脱ができるようになり、徐々に衣服の前後、裏表の区別ができるようになります。
講義の中では、衣服の着脱に関する援助の流れやポイントについての説明がありましたが、ここでは<トップス><ボトムス><靴>を抜粋し紹介します。
<トップス>
①子どもの後ろから二人羽織をするように動作を教える
②着るときは「頭から」
③脱ぐときは衣服が裏返しにならないように「袖から」
<ボトムス>
①まずは脱ぐ動作から
②履く:子どもが見やすい前側から
③座った状態で始める
<靴>
①後方にリングをつける→引っ張り上げて履けるように
②左右を分かりやすくする工夫 ex)靴の内側に目印を入れるなど
最後に、睡眠の発達についてです。今回は月齢別に簡潔にまとめて紹介します。
◎おおむね0歳
・一日のほとんどを寝て過ごし、ずっとまどろんでいる(※)状態
(※)まどろむ・・・少しの間うとうとすること。軽くうとうとと眠ること。
・徐々に3回寝(朝、昼、夕方)で時間が一定になり始める
→自分のペースで睡眠がとれるようになる。
・夜泣きが起きる
また、0歳児はSIDS(乳幼児突然死症候群)という、寝ている間に急に亡くなってしまう病気にかかりやすいと言われています。対策として、うつぶせで寝かせない、顔色などの健康状態の確認、敷布団や掛布団の工夫を行うなどが挙げられます。
◎おおむね1歳
・一回の午睡で熟睡する
→午前中は活動して過ごせるようにするため、午睡はできるだけ午後に2~3時間でまとめて確保し、生活リズムを一定に保てるよう援助する。
◎おおむね2歳
・活動のためのエネルギー回復のため、よく眠るようになる
・午睡の個人差(眠れない、起きられないなど)が出てくるため個別的な関わりが大切
ex)子どもの手を握る、「横になっているだけでいいよ」と伝える
◎おおむね3歳
・「眠い」という状態を自覚する
・睡眠の質に個人差が出てくる
ex)午睡で体力が回復する子、長時間寝る子、午睡後の目覚めが不安定な子
◎おおむね4歳
・午睡をしなくなる子どもも出てくる
・午睡の準備や後片付けが自主的にできる
→自分で主体的に生活しようとする姿として認め、できる限りゆとりをもって見守る。
◎おおむね5歳
・午睡をしない日が出てくる
→家庭と相談し、午睡時間を徐々に(10分ずつ)短くしていく。
・寝る前の排泄や歯磨き、着替えなどが自立する
ここまでが今回の講義内容となります。パワーポイントにイラストや図表を用いるなど配慮してくださり、分かりやすく見聞きすることができたのではないでしょうか。
今回は、今年の末に行われる予定の最終試験の総復習となり、有意義な時間となりました。
4週に渡る講義内容を何度でも見直し、最終試験に向けて準備を万端にしておきましょう!
今回は、「着脱・睡眠・清潔(後半)」についての内容です。
講義の流れは以下の通りです。
1.清潔の発達について(後半)
2.着脱の発達について
3.睡眠の発達について
まず始めに、1つ目は「清潔の発達について(後半)」で、こちらの内容は前回の続きとなっています。
①汗拭き・洗顔
◎0歳児
・顔や鼻水を拭かれるのを嫌がり、手で払いのける
→「顔をきれいにしようね」などと言葉かけをする。
・皮膚が乾燥したり発疹が出やすかったりする
→こまめに拭く、濡れたままのよだれかけをしておかないこと。
◎おおむね1歳4か月
・おしぼりを渡すと口や顔に持っていき拭こうとする
→「ここも汚れているよ」などの言葉かけを行う。
◎おおむね2歳
・不潔、清潔の違いが分かる
→個人差に応じ汗を拭き、着替えて清潔を保つ。
◎おおむね3歳
・手の指をくっつけて水をすくい、顔を洗う
→「ほっぺのここも洗ってね」といった言葉かけを行う。
◎おおむね4~5歳
・歯を磨いてから顔を洗うなど手順を踏んで清潔にする
・ハンカチで汗をぬぐう
・汗をかいた時に顔を洗うことができる
②鼻かみ
◎おおむね6か月~2歳未満
・顔や鼻水を拭かれるのを嫌がることがある
→「お鼻きれいにしようね」などと汚れを取ることを知らせ、きれいになることの気持ちよさを感じられるようにする。
・初めは気にしないが、そのうち鼻水が出ていることを知らせにくる子がいる
→自分で鼻水を拭きだすことがまだ難しいため、仕上げは保育者が行う。
◎おおむね3~4歳
・鼻が詰まっていたら自分で鼻をかむことができる
→慣れるまで片方ずつ小鼻を抑えながらかむことを指導することが有効的である。
続いて、着脱の発達についてです。おむつ交換の気持ちよさを感じることから、脱ぐことの面白さを知り、2歳頃には自分で脱ごうとします。この時、保育者は子どもの「自分でしたい!」という気持ちを尊重し、自信をつけられるよう援助します。また、3歳頃には自分で着脱ができるようになり、徐々に衣服の前後、裏表の区別ができるようになります。
講義の中では、衣服の着脱に関する援助の流れやポイントについての説明がありましたが、ここでは<トップス><ボトムス><靴>を抜粋し紹介します。
<トップス>
①子どもの後ろから二人羽織をするように動作を教える
②着るときは「頭から」
③脱ぐときは衣服が裏返しにならないように「袖から」
<ボトムス>
①まずは脱ぐ動作から
②履く:子どもが見やすい前側から
③座った状態で始める
<靴>
①後方にリングをつける→引っ張り上げて履けるように
②左右を分かりやすくする工夫 ex)靴の内側に目印を入れるなど
最後に、睡眠の発達についてです。今回は月齢別に簡潔にまとめて紹介します。
◎おおむね0歳
・一日のほとんどを寝て過ごし、ずっとまどろんでいる(※)状態
(※)まどろむ・・・少しの間うとうとすること。軽くうとうとと眠ること。
・徐々に3回寝(朝、昼、夕方)で時間が一定になり始める
→自分のペースで睡眠がとれるようになる。
・夜泣きが起きる
また、0歳児はSIDS(乳幼児突然死症候群)という、寝ている間に急に亡くなってしまう病気にかかりやすいと言われています。対策として、うつぶせで寝かせない、顔色などの健康状態の確認、敷布団や掛布団の工夫を行うなどが挙げられます。
◎おおむね1歳
・一回の午睡で熟睡する
→午前中は活動して過ごせるようにするため、午睡はできるだけ午後に2~3時間でまとめて確保し、生活リズムを一定に保てるよう援助する。
◎おおむね2歳
・活動のためのエネルギー回復のため、よく眠るようになる
・午睡の個人差(眠れない、起きられないなど)が出てくるため個別的な関わりが大切
ex)子どもの手を握る、「横になっているだけでいいよ」と伝える
◎おおむね3歳
・「眠い」という状態を自覚する
・睡眠の質に個人差が出てくる
ex)午睡で体力が回復する子、長時間寝る子、午睡後の目覚めが不安定な子
◎おおむね4歳
・午睡をしなくなる子どもも出てくる
・午睡の準備や後片付けが自主的にできる
→自分で主体的に生活しようとする姿として認め、できる限りゆとりをもって見守る。
◎おおむね5歳
・午睡をしない日が出てくる
→家庭と相談し、午睡時間を徐々に(10分ずつ)短くしていく。
・寝る前の排泄や歯磨き、着替えなどが自立する
ここまでが今回の講義内容となります。パワーポイントにイラストや図表を用いるなど配慮してくださり、分かりやすく見聞きすることができたのではないでしょうか。
今回は、今年の末に行われる予定の最終試験の総復習となり、有意義な時間となりました。
4週に渡る講義内容を何度でも見直し、最終試験に向けて準備を万端にしておきましょう!
記事担当:森麻尋