2021/07/08 保育士・幼稚園課程
保育実習指導Ⅱ
7月8日(木)6限の保育実習指導Ⅱでは、「東北福祉大学 施設実習の振り返り」と題して、聖和学園短期大学の上村祐樹先生による授業が行われました。
今回は、初めに施設実習の振り返りの意義や方法などを説明していただき、それをもとにペアで施設実習についてのインタビューを行った後、他のペアとインタビュー内容の情報共有を行いました。また、本日の授業は対話をタップリ行うため、コロナ対策として学生全員がフェイスガードを付けて感染予防対策を万全にして行いました。
最初に、上村先生から施設実習の振り返りについてお話いただきました。振り返りとは、自分のことを客観的に見て、「なぜ失敗したのか」「なぜ気付かなかったのか」などを省みることを言います。反省のように、自身の行為を自身の感情での否定的、肯定的に捉えるのではないことに留意します。振り返りの仕方は以下の通りです。
➀出来事を振り返る
経験した事実を客観的に振り返る。
②環境や周囲を振り返る
背後にある因果関係を知る。
③自己について振り返る
自分の行為や行動の意味、指導された意味を考える。ネガティブなことはなぜ起こったのか相手の立場に立って考えることで、異なる場面の見方が出来るようになる。
次にペアになり、インタビュアー形式で施設実習の振り返りを行いました。質問役と回答役に分かれて1回25分で行い、その後、役割を交換して行いました。行う際の留意点として、25分間黙らずに会話することと、一方的ではなくやりとりによって行うことの2点に気を付けるようにとのお話がありました。この振り返り方法の目的は以下の通りです。
➀種別の理解と異なる点への気付き
異なる種別の人とペアになることで、実習は自分のところだけではないと気づく経験が出来る。
②言語化
相手に伝わりやすいように説明する中で、実習での学びが整理されていく。さらに、相手からの質問によって振り返りが引き出され、より具体的な振り返りになる。
③新たな気づきや視点の獲得
自分が気付かない視点や考えてもいない視点からの質問で、新たな視点が獲得されていく。また、質問をして相手の話を引き出すことで、別の視点では感じ方が異なることへの気づきや、新たな視点の獲得に繋がる。
今回は、初めに施設実習の振り返りの意義や方法などを説明していただき、それをもとにペアで施設実習についてのインタビューを行った後、他のペアとインタビュー内容の情報共有を行いました。また、本日の授業は対話をタップリ行うため、コロナ対策として学生全員がフェイスガードを付けて感染予防対策を万全にして行いました。
最初に、上村先生から施設実習の振り返りについてお話いただきました。振り返りとは、自分のことを客観的に見て、「なぜ失敗したのか」「なぜ気付かなかったのか」などを省みることを言います。反省のように、自身の行為を自身の感情での否定的、肯定的に捉えるのではないことに留意します。振り返りの仕方は以下の通りです。
➀出来事を振り返る
経験した事実を客観的に振り返る。
②環境や周囲を振り返る
背後にある因果関係を知る。
③自己について振り返る
自分の行為や行動の意味、指導された意味を考える。ネガティブなことはなぜ起こったのか相手の立場に立って考えることで、異なる場面の見方が出来るようになる。
次にペアになり、インタビュアー形式で施設実習の振り返りを行いました。質問役と回答役に分かれて1回25分で行い、その後、役割を交換して行いました。行う際の留意点として、25分間黙らずに会話することと、一方的ではなくやりとりによって行うことの2点に気を付けるようにとのお話がありました。この振り返り方法の目的は以下の通りです。
➀種別の理解と異なる点への気付き
異なる種別の人とペアになることで、実習は自分のところだけではないと気づく経験が出来る。
②言語化
相手に伝わりやすいように説明する中で、実習での学びが整理されていく。さらに、相手からの質問によって振り返りが引き出され、より具体的な振り返りになる。
③新たな気づきや視点の獲得
自分が気付かない視点や考えてもいない視点からの質問で、新たな視点が獲得されていく。また、質問をして相手の話を引き出すことで、別の視点では感じ方が異なることへの気づきや、新たな視点の獲得に繋がる。
次に、実際にペアで行ったインタビューの内容を1つ紹介します。
<就労支援施設で実習を行ったFさんの振り返り>
質問:施設実習の主な内容は?
回答:利用者の方が受託業務などを行っているのを見守ったり、一緒に作業を行ったりしながらコミュニケーションを図ること。
質問:実習前と後で変わったこと
回答:人との関わりが前よりも積極的になったと思う。元々人と関わることに消極的だったので、実習の目標に「利用者の方と積極的にコミュニケーションを取ること」を掲げていた。初めは話しかけても言葉が返ってこないことや、自分が利用者の方が伝えてくれた言葉を聞き取れないことがあり悩んだ。しかし、咳込んでいる利用者の方が咳と共に転ぶしぐさをしていることに気づいたことをきっかけに、利用者の方のしぐさや表情を見て言動を理解することができはじめ、関わりが深まった。
質問:職員の方の利用者の方への関わりから学んだこと
回答:何度も職員の方を呼び出す利用者の方に対して「○○さん少し休もうか」と言葉がけをかけているのを見た。毎回丁寧に関わるというより、利用者の方を理解しているからこそ最低限の援助や言葉がけをしていた。ここぞというタイミングを見て援助や言葉がけをすることが大切だと学んだ。
質問:実習中に反省したこと
回答:実習が半分終わった頃に話しやすい利用者の方とばかりコミュニケーションを取っていることに気づいた。利用者の方の中には言葉が上手く発音出来ない方もいたため、関わりを避けてしまっていたことを反省した。その後は平等に関わることができるように意識して行うようにした。
質問:一番勉強になったこと
回答:利用者の方の中には気分の浮き沈みが激しい方が多く、関わりが難しかった。実習中はどのタイミングで関わることが良いのかを観察することを意識した。その中で、今は話しかけない方が良いと判断したときには見守り、その後「お疲れ様でした」などと言葉がけをすることでコミュニケーションを取ると良いこと気づいた。実習中は利用者の方と積極的に関わる中で、利用者の方それぞれの性格や、そのときの気分などを配慮して、ここぞというタイミングで関わることが大切であると学んだ。
<就労支援施設で実習を行ったFさんの振り返り>
質問:施設実習の主な内容は?
回答:利用者の方が受託業務などを行っているのを見守ったり、一緒に作業を行ったりしながらコミュニケーションを図ること。
質問:実習前と後で変わったこと
回答:人との関わりが前よりも積極的になったと思う。元々人と関わることに消極的だったので、実習の目標に「利用者の方と積極的にコミュニケーションを取ること」を掲げていた。初めは話しかけても言葉が返ってこないことや、自分が利用者の方が伝えてくれた言葉を聞き取れないことがあり悩んだ。しかし、咳込んでいる利用者の方が咳と共に転ぶしぐさをしていることに気づいたことをきっかけに、利用者の方のしぐさや表情を見て言動を理解することができはじめ、関わりが深まった。
質問:職員の方の利用者の方への関わりから学んだこと
回答:何度も職員の方を呼び出す利用者の方に対して「○○さん少し休もうか」と言葉がけをかけているのを見た。毎回丁寧に関わるというより、利用者の方を理解しているからこそ最低限の援助や言葉がけをしていた。ここぞというタイミングを見て援助や言葉がけをすることが大切だと学んだ。
質問:実習中に反省したこと
回答:実習が半分終わった頃に話しやすい利用者の方とばかりコミュニケーションを取っていることに気づいた。利用者の方の中には言葉が上手く発音出来ない方もいたため、関わりを避けてしまっていたことを反省した。その後は平等に関わることができるように意識して行うようにした。
質問:一番勉強になったこと
回答:利用者の方の中には気分の浮き沈みが激しい方が多く、関わりが難しかった。実習中はどのタイミングで関わることが良いのかを観察することを意識した。その中で、今は話しかけない方が良いと判断したときには見守り、その後「お疲れ様でした」などと言葉がけをすることでコミュニケーションを取ると良いこと気づいた。実習中は利用者の方と積極的に関わる中で、利用者の方それぞれの性格や、そのときの気分などを配慮して、ここぞというタイミングで関わることが大切であると学んだ。
最後に、他のペアと一緒にインタビューをして聞いた相手の内容を伝える時間が設けられました。メモをしたことを基に、相手に分かりやすく、自分の聞いた内容を話す姿が見られました。
質問に答える中で実習中の経験を改めて思い起こして考えることができ、質問をされることでより具体的な振り返りになったのではないでしょうか。質問をする側も、質問する中で振り返りから新たな学びが得られたのではないでしょうか。
今回は、改めて対話の大切さに気づく講義となりました。今後も学生同士で対話をする機会を作り、お互いの思いや考えを共有していきましょう!
質問に答える中で実習中の経験を改めて思い起こして考えることができ、質問をされることでより具体的な振り返りになったのではないでしょうか。質問をする側も、質問する中で振り返りから新たな学びが得られたのではないでしょうか。
今回は、改めて対話の大切さに気づく講義となりました。今後も学生同士で対話をする機会を作り、お互いの思いや考えを共有していきましょう!
記事担当:大槻優希子、森麻尋、島貫莉花子