2021/10/08 保育士・幼稚園課程
教育実習(幼・小)の事前事後指導
10月8日(金)の『教育実習(幼・小)の事前事後指導』は、前回に引き続き、4年生の発達プロジェクトのメンバーが「発達特別講義②知覚認知・対人関係・言語」と題しまして、対面形式で発達レクチャーをしてくださいました。
今回は、以下の流れで講義が行われました。
1.知覚・認知の発達について
2.対人関係の発達について
3.言語の発達について
それぞれのテーマの中で、「考えてみよう!」という問題を解く時間があり、学生は講義を聞くだけではなく、学んだ内容を細かく確認しながら学びを深めておりました。
それでは、各テーマで説明された内容を説明していきます。
1.知覚(※1)・認知(※2)の発達について
ここでは、0歳児の五感(目・耳・鼻・皮膚・舌)の発達を説明して頂いた後に、時間や空間の把握も含め、おおむね6歳児までの知覚・認知面に関する発達過程の説明して頂きました。
※1:「知覚」とは、目・耳・鼻・皮膚・舌などの感覚器官を通じて、外界の事物を認識すること
※2:「認知」とは、過去の経験や思考に基づいて知覚を解釈する過程のこと
2.対人関係の発達について
ここでも、0歳児からおおむね6歳児までの対人関係の発達について説明して頂きましたが、ここでは特に、4歳児の発達についてご紹介します。
おおむね4歳児:子ども同士の様々な遊びが発展していくことにより、仲間とのつながりが深まり、「思いやり」の気持ちが出てきます。一方、「競争心」が高まってくることから自慢し合うことが増え、けんかや「仲間外れ」に発展します。こうした友達との関りの中では、一緒にいて楽しいという思いと自分の気持ちを通そうとする思い、自分の思い通りにいかないことによる不安や我慢といった「葛藤」も経験することになります。こうした子どもの気持ちを大人に共感してもらうことにより、子どもの「自己肯定感」や他人の気持ちを理解し「受容」する感情が育まれていきます。
3.言語の発達について
こちらのテーマに関しても0歳児から6歳児までの言語の発達について説明して頂いたので、ここでは特に言語に関して専門用語が多い0歳児の発達についてご紹介します。
おおむね0歳3か月未満では、快・不快を「泣き声」で表します。0歳3か月を過ぎると「感情を訴える」ために泣くことが始まります。首が座り発声器官も発達し、声が出しやすくなるため「反復する喃語(※3)」が活発になります。おおむね0歳9か月~1歳未満には、喃語と初語の間に見られる「非反復喃語(※4)」を発するようになります。また、言葉の理解が進むことで「指差し」が獲得されていきます。
※3:「反復する喃語」とは、音を反復して発語するようになることです。(Ex:「マンマンマン」、「ナンナンナン」など)
※4:「非反復喃語」とは、発する言葉に強弱や音調をつけ、まるで話しているかのように発する繰り返しの無い喃語。
発達レクチャーでは、「考えてみよう!」という問題を解く時間があることで、聞くだけでなくより参加型に近くなり、また講義の中でどこの部分が特に大切とされているのか、などもわかるため、様々な工夫が取り入れられていたと思います。
発達レクチャーも残り半分になりました。引き続き、発達について改めて学び、子ども理解を深めていきましょう。
記事担当:佐々木彩、島貫莉花子
今回は、以下の流れで講義が行われました。
1.知覚・認知の発達について
2.対人関係の発達について
3.言語の発達について
それぞれのテーマの中で、「考えてみよう!」という問題を解く時間があり、学生は講義を聞くだけではなく、学んだ内容を細かく確認しながら学びを深めておりました。
それでは、各テーマで説明された内容を説明していきます。
1.知覚(※1)・認知(※2)の発達について
ここでは、0歳児の五感(目・耳・鼻・皮膚・舌)の発達を説明して頂いた後に、時間や空間の把握も含め、おおむね6歳児までの知覚・認知面に関する発達過程の説明して頂きました。
※1:「知覚」とは、目・耳・鼻・皮膚・舌などの感覚器官を通じて、外界の事物を認識すること
※2:「認知」とは、過去の経験や思考に基づいて知覚を解釈する過程のこと
2.対人関係の発達について
ここでも、0歳児からおおむね6歳児までの対人関係の発達について説明して頂きましたが、ここでは特に、4歳児の発達についてご紹介します。
おおむね4歳児:子ども同士の様々な遊びが発展していくことにより、仲間とのつながりが深まり、「思いやり」の気持ちが出てきます。一方、「競争心」が高まってくることから自慢し合うことが増え、けんかや「仲間外れ」に発展します。こうした友達との関りの中では、一緒にいて楽しいという思いと自分の気持ちを通そうとする思い、自分の思い通りにいかないことによる不安や我慢といった「葛藤」も経験することになります。こうした子どもの気持ちを大人に共感してもらうことにより、子どもの「自己肯定感」や他人の気持ちを理解し「受容」する感情が育まれていきます。
3.言語の発達について
こちらのテーマに関しても0歳児から6歳児までの言語の発達について説明して頂いたので、ここでは特に言語に関して専門用語が多い0歳児の発達についてご紹介します。
おおむね0歳3か月未満では、快・不快を「泣き声」で表します。0歳3か月を過ぎると「感情を訴える」ために泣くことが始まります。首が座り発声器官も発達し、声が出しやすくなるため「反復する喃語(※3)」が活発になります。おおむね0歳9か月~1歳未満には、喃語と初語の間に見られる「非反復喃語(※4)」を発するようになります。また、言葉の理解が進むことで「指差し」が獲得されていきます。
※3:「反復する喃語」とは、音を反復して発語するようになることです。(Ex:「マンマンマン」、「ナンナンナン」など)
※4:「非反復喃語」とは、発する言葉に強弱や音調をつけ、まるで話しているかのように発する繰り返しの無い喃語。
発達レクチャーでは、「考えてみよう!」という問題を解く時間があることで、聞くだけでなくより参加型に近くなり、また講義の中でどこの部分が特に大切とされているのか、などもわかるため、様々な工夫が取り入れられていたと思います。
発達レクチャーも残り半分になりました。引き続き、発達について改めて学び、子ども理解を深めていきましょう。
記事担当:佐々木彩、島貫莉花子