2026/06/17 共生まちづくり学科 産業福祉マネジメント学科

共生まちづくり学科の風景 Vol.7「地域社会学」(庄司知恵子)

私たちが目指すのは、誰もが自分らしく生きられる「共生のまち」の実現です。共生まちづくり学科では、多彩な教員の領域を活かし、共生のまちづくりを1つの学科で丸ごと、実践的に学ぶことができます。「共生のまち」の実現を目指す、学科の特色ある講義を紹介。

「地域社会学」のひとコマ

第6回の講義では、日本の社会学における実証研究の礎の一つとなった、農村社会学の「いえ・むら理論」について学びました。

講義では、「たわけ者」という言葉の由来にも触れました。諸説ありますが、その一つに「田分け」があります。稲作に依存してきた日本社会において、田を無計画に分割することは、生産力の低下や家の弱体化につながる“愚かなこと”と考えられてきました。

そうした農地の細分化を防ぎ、家産を維持する仕組みとして存在したのが、「家制度」と家督相続です。戦後、民主化の中で民法が改正され、均分相続が原則となると、「家制度」は古い慣習として批判的に語られるようにもなりました。
しかし、現代のように多様な働き方や社会保障が十分ではなかった時代において、農地を維持することは、そのまま家族の生活を支えることでもありました。

現在でも、「長男なんだから家を継ぎなさい」といった言葉が聞かれることがあります。授業では、そうした価値観がなぜ生まれ、どのような歴史的背景を持っているのかについて、「いえ」と「むら」の関係を手がかりに考えていきました(担当 庄司知恵子)。