2019/03/18 広報課

東日本大震災の教訓を若者が伝承へ/次世代塾修了式

「311『伝える/備える』次世代塾」概要

東日本大震災から8年が経過、被災地では、いまでも5万人以上の住民が不自由な避難生活を続けています。復興庁によると、福島県を中心にいまも5万2,000人(平成31年2月27日現在)が避難しており、生活再建など暮らしの復興にはまだ多くの課題が残されています。また、震災の記憶の風化も進む中で、次の災害に備えようと教訓を伝承する取り組みも行われています。

こうした中、仙台市と地元紙、大学が連携し、風化を防ぎ、教訓伝承と防災を未来に向けて継続する企画「311『伝える/備える』次世代塾」を2017年4月から開講しています。震災を機会に、大学生や20代の社会人など被災地で学び働く若い世代を対象に月1回、年間を通して15回のカリキュラムで震災に対して向き合い、次の災害に備える防災人材育成を行うことを目的としています。次世代塾では、被災当事者の経験や教訓を聞くほか、研究者や自治体担当者から震災概要を理解するための基礎知識を学び、現地視察や演習で受講者と交流を深める等の内容で進めています。この次世代塾は、仙台市、河北新報社、東北福祉大学が運営の中核で、東北大学、宮城教育大学、東北学院大学ほか在仙6大学が協力、日本損害保険協会等の連携で組織する311次世代塾推進協議会が主催、運営の母体となっています。
修了証を授与する郡和子仙台市長
修了証を授与する郡和子仙台市長
3月16日、本学学生26名を含む受講者73名が出席し東北福祉大学仙台駅東口キャンパスで修了式が行われました。式では郡和子仙台市長が受講生の代表に修了証を授与、修了証を手にした受講生は震災伝承への思いを新たにしていました。

修了式で郡仙台市長は「修了生には講義と被災地視察で学び得た知識や思いを伝承者として、次世代の皆さんや震災を経験していても忘れている皆さんへ伝えていく使命がある」と激励、学んだことを地域や社会で還元するリーダーとなり、伝承者として活躍することへの期待を強調しました。

受講生を代表し本学医療経営管理学科2年 南生夏実さんが「震災は小学6年の時に経験した。それ以降、震災の記憶が薄れていく中、TVの放送を見るたび震災に対して良く理解できていないのではないかと思っていた。今回、次世代塾を受講し、沢山辛いことがあっても前を向いて生活している被災者の方々の姿を見聞きし、私の使命は震災について正しく理解し後世に伝承していく存在になることだと強く思った。今後、若い世代の震災伝承者のひとりとして活動したい」と答辞を述べました。

また、311次世代塾推進協議会顧問で本学の舩渡忠男教授は「1年間を通し次世代塾で学んだことを修了生の皆さんには、情報発信することと活動を実践に移して欲しい。先ずは行動を起こすことが命を守ることに繋がる」と激励のエールを送りました。

このように、次世代塾は東日本大震災の伝承の取組みとして確実に根を下ろし始めています。防災士資格を持つ学生の参加も多く、未来に向けた防災活動への活躍に大きな期待が寄せられています。

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