ヘルス・システムの変容とヘルス・リテラシーに関する研究

事業期間:平成21年度~23年度(3年間)

研究目的・意義

本研究プロジェクトは、「ポジティブ・ヘルス」の視点に立った、ヘルス・リテラシー向上法の開発を目的としている。その背景には、健康問題が社会のあらゆる領域に浸透し、人々は、ますます、自らの健康についてモニターし、維持するよう促されているが、今日の健康問題へのアプローチは「ネガティブ・ヘルス」の概念に基づく「守り型」に偏りすぎているという時代認識がある。本プロジェクトは、「健康」という用語によって表現される人々の幸せは、負の状態が解消されることで完結的に達成されるものではなく、より積極的に「生きること」の質の向上が基本にならなければならないという理念に立って、哲学(各人の存在の尊重)、目的(自己実現の機会の確保と拡大)、知識や技能(経験的実効性)を基盤とする、健康増進法の基本的要素となるヘルス・リテラシー向上法の開発を図ろうとするものであり、そうした研究企図に対する社会的な要請は、現代の時代変化を背景にして、今後ますます大きくなると思われる。

研究内容

  1. ヘルス・システムの変容とヘルス・プロモーション及びヘルス・リテラシー概念の再考 健康や病気をめぐる世界を、従来の保健・医療を越える、より広い「ヘルス・システム」として捉え、そこに作用するダイナミックスに内包されている偏向や問題点を解明し、特に、ヘルス・プロモーションやヘルス・リテラシー概念に焦点をあて、それらの再検討を通じて、問題解決の方向性を明らかにする。
  2. ポジティブ・ヘルスの視点に立つヘルス・リテラシーの理論的基礎づけ 各種のヘルス・プロモーション施策やヘルス・リテラシー向上法の基礎にある諸理論の批判的検討をふまえ、「ポジティブ・ヘルス」の見地に立ったヘルス・プロモーションやヘルス・リテラシーの概念をヘルス・プロモーション処方やヘルス・リテラシー向上法に操作化するための理論的基礎を確立する。
  3. 各種社会集団対応のヘルス・リテラシー向上法の開発 各種社会集団(児童、学生、高齢者、障害者など)の「健康観」の実相を諸調査を通じて明らかにし、「ポジティブ・ヘルス」の視点からのヘルス・リテラシー向上法の試案モデルを設計し、その実効性の検証を経て、各種社会集団対応のヘルス・リテラシー向上法を創案する。
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