■テーマ
　スーパービジョンについて～包摂社会をつくるうえでの支援環境づくりとして～

■第30回セミナーの趣旨：
今日、さまざまな領域において人材不足とそのための対応が模索されている。社会福祉の人材をめぐる課題は、量的な問題だけでなく、対人支援としての固有の課題性や支援・サービスの質に関わる問題、それらを実施する機関・事業所の問題など多岐にわたる観点から議論されてきた。なかでも、対人支援としての感情労働の性格を有する福祉実践の現場においては、実践者の燃え尽きによる離職やメンタルヘルスの問題、利用者への不適切なかかわりや巻き込まれといったサービス・支援の問題などに対処することが求められている。そのための人材育成としてのスーパービジョンの意義と必要性と今日的な課題について考えていきたい。

■講演者：
　田中　尚氏　（東北福祉大学総合福祉学部社会福祉学科　教授）
　精神保健福祉領域でのソーシャルワーク実践等を経て、岩手県立大学、東北福祉大学でソーシャルワーク関連の授業を担当するとともに、医療、教育、司法等と福祉との連携・協働等に関する実践研究に取り組む。　

■コーディネータ：
　青木　ルミ子　（実学臨床研究セミナー実行委員／社会福祉法人東北福祉会せんだんの館　総合施設長）
　芳賀　恭司　　（実学臨床研究セミナー実行委員／東北福祉大学総合福祉学部社会福祉学科　准教授）