学習の手引き -2015- 平成27年度以降入学者用
資格・免許状取得のための履修方法
Ⅲ 特別支援学校教諭一種免許状
平成19(2007)年4月より盲学校,聾学校および養護学校が,障害種別を超えた「特別支援学校」に一本化されています。これにともない,これまでの「盲・聾・養護学校」ごとの教員免許状は,教育領域(知的障害者・肢体不自由者・病弱者・視覚障害者・聴覚障害者)を定めた「特別支援学校一種免許状」に変更されています。
本学の通学課程の学部学科再編にともない,平成29年度までに障害者教育実習の受講を終えていただくようにお願いいたします。その他の科目の履修期限はおってお知らせいたします。
1 新しいカリキュラム(新法)で特別支援学校教諭一種免許状取得を目指す方へ
平成19(2007)年4月以降の入学者(2・3年次編入学者を含む)は,原則として新法のカリキュラムで特別支援学校教諭一種免許状を取得することができます。
特別支援学校教諭一種免許状(知的障害者,肢体不自由者,病弱者,聴覚障害者)を取得するためには,下記の条件が必要です(平成19年改正教育職員免許法5条別表1)。
- 学士の学位を有すること,および小学校,中学校,高等学校または幼稚園の教諭の普通免許状(一種でも二種でも可)を有すること。
- 本学において「特別支援教育に関する科目」を下記のとおり履修すること。
- 「知的障害者,肢体不自由者,病弱者」の3つの領域の免許状を取得希望の方は,下表に下の表に◎と△のついた14科目29単位の修得が必要です。
- 「知的障害者,肢体不自由者,病弱者,聴覚障害者」の4つの領域の免許状を取得希望の方は,下の表に◎と○のついた16科目35単位の修得が必要です。
-
履修上の特例
1)特別支援学校の教員として3年以上良好な成績で勤務した旨の実務証明責任者の証明を有する方「障害者教育実習の事前・事後指導」「障害者教育実習」の2科目3単位の履修は免除されます(上記⑵に記載の必要単位数は3領域の場合26単位,4領域の場合32単位になります)。
※ご自身が3年以上の実務経験があり実習免除に該当するかどうかにつきましては,大学では判断ができませんので,勤務地の都道府県教育委員会にお問い合わせください。
2)特別支援学校の教員として3カ月以上良好な成績で勤務した旨の証明を有する方
入学後に課されるレポートなどで特別支援学校について理解していると認められれば「障害者教育実習の事前指導スクーリング」の受講は免除になります(スクーリングが免除になるだけで,「障害者教育実習の事前・事後指導」の履修登録・レポート提出・単位修得や「障害者教育実習」の受講・単位修得は必要です)。
※3カ月以上の実務経験に関する証明書(校長印必要)と別途課される基礎的なレポート(指導案=細案による授業の実績が必要)によって,大学が判断いたします。
※「視覚障害者に関する教育の領域」のみの実務経験では免除の対象となりません。ご了承ください。
平成19年改正教育職員免許法による特別支援学校教諭一種免許状取得カリキュラム(社会福祉学科)
免許法施行規則に 定める科目区分 |
単 位 |
本学の開設授業科目名 | 単 位 |
配当年次 | 中心となる 領域 |
含む領域 | 履修方法 | |
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特別支援教育の基礎理論に関する科目 | 特 別 支 援 教 育 に 関 す る 科 目 26 単 位 以 上 |
◎障害者教育総論 | 2 | 2年以上 | ─ | ─ | R or SR | |
特別支援教育領域に関する科目 | ・心身に障害のある幼児,児童又は生徒の心理,生理及び病理に関する科目 | ◎知的障害者の心理 | 2 | 3年以上 | 知的障害者 | ─ | R orSR | |
◎知的障害者の生理・病理 | 2 | 3年以上 | 知的障害者 | ─ | R | |||
◎肢体不自由者の心理,生理・病理 | 2 | 3年以上 | 肢体不自由者 | ─ | R | |||
◎病弱者の心理,生理・病理 | 2 | 3年以上 | 病弱者 | ─ | R | |||
○聴覚障害者の心理 | 2 | 3年以上 | 聴覚障害者 | ─ | R | |||
○聴覚障害者の生理・病理 | 2 | 3年以上 | 聴覚障害者 | ─ | R | |||
・心身に障害のある幼児,児童又は生徒の教育課程及び指導法に関する科目 | ◎知的障害教育 | 4 | 2年以上 | 知的障害者 | 肢体不自由者 | R or SR | ||
◎肢体不自由教育 | 2 | 2年以上 | 肢体不自由者 | 知的障害者 | R or SR | |||
◎病弱教育 | 2 | 2年以上 | 病弱者 | ─ | R | |||
○聴覚障害教育 | 4 | 2年以上 | 聴覚障害者 | ─ | R or SR | |||
・心身に障害のある幼児,児童又は生徒の心理,生理及び病理に関する科目 ・心身に障害のある幼児,児童又は生徒の教育課程及び指導法に関する科目 |
病弱教育総論 | 2 | 3年以上 | 病弱者 | ─ | R | ||
免許法に定めることとなる特別支援教育領域以外の領域に関する科目 | ・心身に障害のある幼児,児童又は生徒の心理,生理及び病理に関する科目 ・心身に障害のある幼児,児童又は生徒の教育課程及び指導法に関する科目 |
◎重複障害教育総論 | 2 | 3年以上 | 重複・ LD等領域 |
─ | R or SR | |
発達障害者の心理 | 2 | 3年以上 | 重複・ LD等領域 |
─ | R or SR | |||
◎発達障害教育総論 | 2 | 3年以上 | 重複・ LD等領域 |
─ | R or SR | |||
自閉症教育総論 | 2 | 3年以上 | 重複・ LD等領域 |
─ | R or SR | |||
△言語障害教育(注) | 2 | 3年以上 | 重複・ LD等領域 |
聴覚障害者 | R | |||
◎視覚障害教育総論 | 2 | 2年以上 | 視覚障害者 | 知的障害者 | R or SR | |||
心身に障害のある幼児,児童又は生徒についての教育実習 | ◎障害者教育実習の事前・事後指導 | 1 | 3年以上 | ─ | ─ | SR (特例R)* |
||
◎障害者教育実習 | 2 | 3年以上 | ─ | ─ | 実習科目 |
(注)平成27年度より「コミュニケーション障害教育」から「言語障害教育」に科目名変更。
2 障害者教育実習事前指導・実習受講条件について
実習受講までにあたって,下記の3つの段階で,特別支援教育に関する科目のうち一定程度の単位を修得しているなどの条件が付されています。条件の詳細は,『レポート課題集D(特別支援編)』をご覧ください。(1)(2)はどちらが先でも結構です。
- (1) 障害者教育実習のための内諾依頼状発行時点
- (2) 障害者教育実習事前指導スクーリング申込み時点
- (3) 障害者教育実習のための正式依頼状発行時点