2022/12/13 仏教専修科

臘八摂心会(ろうはつせっしんえ)が開催されました

禅宗では12月1日から8日の朝まで、釈尊成道に因んで昼夜寝ずに坐禅を行います。これを臘八摂心と申しますが、東北福祉大学仏教専修科では講義日程の関係で12月5日(月)から7日(水)にかけて臘八摂心を開催いたしました。
コロナ前は大学内僧堂に泊まり込んで坐禅し、深夜の大開静後に成道会を行っていましたが、今年はコロナ防疫の観点から宿泊はせず、代わりに講義開始前の7時から講義終了の19時過ぎまで、仏教専修科学生や教職員が坐禅に励みました。
 多くの学生が参加し、早朝から眠い目を擦りながら暁天坐禅に取り組み、夜暗くなるまで只管打坐いたしました。ご多忙な校務の中にもかかわらず、千葉学長自ら率先してお坐わりになられ、教職員や学生に提唱を下さりました。併せて、コロナによる講義オンライン化で坐禅の機会が無かった一般学生や普段は坐禅に触れる機会の少ない教職員に向けた体験坐禅会も開催され、多くの参加者を得ました。

 
7日の6限目には、千葉学長をご導師に成道会法要が開催されました。仏教専修科学生の多くが配役を担い、教職員と共に法要をとり行いました。「維那」という重要で大変難しい配役を本学社会福祉学科4年生の舛田憲生君が務め、立派にこなして千葉学長からもお褒めの言葉を賜りました。

御法話で千葉学長は釈尊成道に因み、道元禅師や瑩山禅師も触れられておられる「大地有情非情同時成道」についてお話くださいました。150年の伝統を持つ東北福祉大学では、今ここには居らずとも、過去まさにこの場所に多くの先輩がいたということ、そうしたご縁と繋がりを踏襲して今ここで勉学に励んでいる仏教専修科学生がいるということ、その姿を大変うれしく思うとの温かい御言葉と次年度の更なる成長に向けた御激励で臘八摂心を締めくくられました。

雪のちらつく大変寒い中で体力的には大変厳しい臘八摂心でしたが、終了後の学生の引き締まった顔からは大きな成長を感じることができました。