まずは『走れメロス』(図1)。ご存知のように、この作品は短編で80段落もない作品です。図1は横軸に段落、縦軸に一段落に含まれるネガティブ文の割合です。なお、赤と黒の破線は、それぞれ、0.50と0.33を示しています。以下では、ランダムで文章ができていると仮定すると、文がネガティブとそれ以外と捉えると0.5、ネガティブとポジティブ、ニュートラルの3つとすると1/3が目安ととなるので、0.5を超えるとかなりネガティブ、0.33を超えるとまあネガティブと考えて検討してみましょう。図1から、ネガティブな文章の比率の高い段落は序盤に多いですが、中盤以降はほぼありません。
セリヌンティウスに縄がかけられ、メロスが走り出しすのが25段落目なので、走り出してからは冷静で、割りと冷めて走っているのが伺えます。「メロスは単純な男だった。」と文中にありますが、BERT的には単純でありながら冷静な男のようです。また、最後もネガティブな割合は低いことから、最後の場面もやってることはネガティブっぽいですが、そうでないと予測できています。