社会福祉学科卒業生の松本敏希さんのインタビューは、Google meetで行われ、松本さんが在学中に指導した三浦剛先生、阿部利江先生、佐藤泰伸先生も参加されました。ここでは障がい者福祉施設での仕事について、「東北福祉大学のDNA」には掲載できなかった、先生方からの様々な解説も含めて紹介します。
社会福祉法人福島県福祉事業協会・田村地方基幹相談支援センターで相談支援専門員として働いております。当法人は「田村・相馬・いわき」を中心に、児童から成人まで、通所から入所まで幅広く障がい福祉サービスを展開しています。
私の勤務している田村地方基幹相談支援センターは、令和3年4月から福島県の田村市・三春町・小野町の3市町より、基幹相談支援センター業務を受託し、
松本さん:基幹相談支援センターは、社会に開けた総合相談窓口です。元々市町村事業の一つですから、市町村が基本的には総合相談として、何に関する相談も受け付けられる場所という事業展開になっています。やはり最近では障がいのある無しにかかわらず、引きこもり、ご家族の不安感の相談など、様々な相談がありますが、どんな相談でも基本的にはワンストップで受け付けます。
相談支援事業だけで解決するのではなく、療育事業所などのサービス事業所をはじめとした様々な資源をつなぎ、チーム作りをするために私たちが段取り・調整役という形で関わることが業務の基本となっています。
松本さん:地域移行・地域定着の促進としましては、障がいのあるなしに関わらず、地域で住み慣れた場所で生活していこう、という国の方針が出されております。入所施設や精神科病棟に入院している方々に対して、住み慣れた、もともと住んでいた場所で住んでいくのか、という本人の意思確認を行い、地域で支えられるような仕組みを作っていくということと、それに関しての広報啓発活動などを行っております。
松本さん:基本的に行政の委託事業ですので、行政担当者とは密にお話する機会をいただいています。仕事上の関わりとしては、相談支援専門員自体が障がい福祉における専門資格ですので、やはり障がい福祉事業所や障がい分野のプロとしての関わりが深いと思っています。
しかし、基幹相談支援センターには横の連携を高めていこうという姿勢が求められています。当圏域においても重層的支援体制整備事業ということで、「障がい」に限らず、他分野と関わっていこうという方向性が示されています。高齢者や、引きこもり、生活困窮、学校、子供の分野との連携ですね。
例えば私も、学校めぐりを相談支援の方と一緒にしたりとか、あとは社会福祉協議会の方と一緒に、生活困窮の方にフードサポートを届けたり、本当にいろんな人とつながりを毎日作っていることろです。
そのつながりが、たったひとりの誰かが困った時に力になる、と私は思っています。自分が力をもっていたとしても、また知識をもっていたとしても、そのような繋がりがなければ、支援のチーム作り自体が難しいと思います。