武村 尊生ゼミ(医療心理学)
医療の現場では、同じ症状や出来事でも患者や医療者といった立場によって意味づけが異なります。そうした理解のズレを手がかりに、心理学から人と人の関係を考えます。
ゼミの特色
病院などの医療の現場では、患者と医療者のあいだに理解のズレが生じることがあります。たとえば、同じ症状やつらさであっても、その人の立場や経験、置かれている状況によって意味づけが異なるためです。このようなズレは、ときにつらさや葛藤を生み、治療や支援の難しさにつながることもあります。本ゼミでは、こうした問題を心理学の視点から捉え、人と人との関係の中で起こる現象として考えていきます。
その際、心理的な問題を一人の心理専門職の中で完結させるのではなく、医師や看護師をはじめとする多様な医療職が関わる医療の枠組みの中で理解することを重視します。心理専門職は、異なる立場や視点のあいだに生じるズレに着目し、それを言語化し、関係をつなぐ役割を担います。こうした視点は、チーム医療やコンサルテーション・リエゾン精神医学などの実践の中で重要となります。
活動内容
ゼミでは、事例検討や文献講読、ディスカッションを通して、個々の状況に応じた理解のあり方を探ります。2年次には基礎的な考え方と姿勢を学び、3年次には医療現場を想定した視点から役割を検討し、4年次には各自の関心に基づいた研究に取り組みます。こうした学びを通して、複雑な状況に向き合いながら考え続ける力を養うことを目指します。
