2020/10/15 福祉心理学科

【学び】スクールカウンセラー 本間彩香先生によるオンライン講話を実施 / 心理実践活動論

1年生を対象とした『心理実践活動論』の授業では、第一線で活躍しておられる卒業生や外部講師をお招きし、学生時代の学修経験、職場での心理実践活動内容や仕事のやりがいなどについてお話いただいています。今年度はコロナ禍の状況を踏まえて、オンラインを活用した授業がスタートしました。

2020年10月5日は、宮城県や仙台市の小学校でスクールカウンセラーとして活躍されている本間彩香先生(東北福祉大学福祉心理学科卒業・同大学院臨床心理学分野修了 / 養護教諭第一種免許状取得・臨床心理士・公認心理師)に講義をご担当いただきました。

本間先生は、養護教諭としてご活躍の後、スクールカウンセラー(SC)をめざして大学院へ進学されました。本学の卒業生という立場から、学生時代の過ごし方についてアドバイスをいただきました。また、養護教諭とSCとして活躍した経験を踏まえて、それぞれの仕事のやりがいや求められていること、教育現場で専門家として多職種の方々と連携する大切さなどについて、幅広くお話いただきました。翌週の10月12日は、支援者に求められる姿勢についてグループディスカッションなどを行い、心理実践活動に対する理解を深めました。
学生の感想 講話について

『挑戦することをおそれず行動する姿勢を私も大事にしたいと思いました。SCの存在は知っていましたが、なかなかその実態を知る機会はないので、実際にどのようなスケジュールで動いているか、学校現場での立場は等について知ることができました。子ども達の心の成長は身体の成長よりは分かりづらいですが、その成長を敏感に感じ取れるような養護教諭になりたいです。』

『先生のお話を聞いて、養護教諭として、またスクールカウンセラーとして、こうでなければいけないという固定観念に縛られなくていいのだということを感じました。私は養護教諭を目指して東北福祉大学に入学しましたが、周囲からの「養護教諭はこうあるべき」という期待や、評価に恐れながら勉強するのではなくて、自分自身が本当に大事だなと思ったことを深く突き詰めていくことが重要なのかなと考えました。また、「大人になっても勉強は続く」という言葉を聞いて、納得しました。大学までの知識でその後の人生を歩むよりも、それからさらに時間をかけて勉強していった方が考え方や人間としての深みは違うと思うので、学び続けることが大事だと改めて感じました。』

『本間先生のお話の中で一番感じたことは、ただ、知識を身につけていくことだけでは心理学を活用することにつながっておらず、たくさん経験していき、様々な視点をもって相談者と向き合うことがどれだけ重要かということです。先生は養護教諭や院での実践、スクールカウンセラーなどたくさんの経験をしていました。その中で自分と向き合う機会があったり、関係性が広がっていたりしてきたからこそ、周りの人との連携の大切さをしっかり理解し、それによって得られる効果を最大限に活用しているように思えました。それは、クライエントの悩みだけではなく、クライエントを知ろうとするカウンセラーとして適切な姿勢であると思います。このように、授業だけではなく、新しいことに挑戦して、たくさんの失敗や決断を経験していく積極的な姿勢によって、やりたいことや目指していたものにどんな形であれ繋がっていくことを、体験談として痛感しました。』

『本当に有意義なあっという間の90分間でした。養護教諭にもスクールカウンセラーにも興味があり、今とても悩んでいるのですが、どちらの現場もご存じである本間先生の話を聞く事ができて、現場の様子や子供たちの様子がしっかりと伝わってきましたし、ぼやぼやしていたイメージが少しくっきりしたように感じ、良かったです。また資格試験についても、試験を受けた経験があるからこそのリアルな情報を知ることができ、とてもためになりました。今日の講話を聞いて、より一層将来は、心理学を通して子供たちと関わり合いながら、教育現場で活躍したいという目標も、明確にすることができたように感じます。』

ディスカッションについて

『支援者に求められる姿勢は、問題をアセスメントすることや多職種と連携すること、また相手を理解する上で裏付けとなる理論を幅広く学ぶことが大切だと感じました。客観的に聞くことは非常に難しいと思っていたので、サリヴァンの「関与しながらの観察」について聞き、とても納得できました。また、観察と面接と検査の3つを効果的に用いながら相手を理解することが基礎となりますが、相手の特性や「面と向って話すのは嫌だ」などの希望に対応する柔軟性も支援者には求められると考えます。』

『今回のディスカッションで、自分と同じような考えを持っている人もいれば全く違う考えを持っている人もいて、グループを超えるとさらに違う考え方があり、これだけ考え方が違う人がいるからこそ、自分の考え方に共感してほしくなる人も出てくるのだろうと思いました。またディスカッション自体が、相手の話をしっかり聞き共感したうえで否定せず、それでいて踏み込みすぎないといったことの練習になっているのだなと感じました。』

『自分のグループ内で出た意見で似たようなものが多かったのですが、他のグループの意見は同じ部分と自分には思いつかないような考えがあったので面白いなと感じました。自分は共感の姿勢が大事だと考えていました。自分というフィルターを使いつつ客観的に分析するということが実際に行われていると知り、重要なのは共感と客観性のバランスだということを学ぶことができました。視野を広げ臨機応変に対応する力が必要だなと考えました。』

『今回の講義とディスカッションを受けて支援者に求められる姿勢はさまざまなものがあることを学びました。相手を否定せずに受け入れ、適度な距離感を持つことや中立的な立場に立ち視野を広く持つこと、自分の考えを押し付けずその人自身が解決できるような策を練ることなどが必要だと感じました。人そのものを見るのは不可能だというところが印象に残りました。また、客観性を持つには自分のことも理解すること、主観性にも目を向けることが大事だと考えました。そして人が発する言葉というのはその言葉だけがすべてではないため心理学の知識を持つことなどさまざまな情報から判断することが重要だと学びました。』

『他の人の意見には、自分の見落としていた考えが詰まっていて、とても勉強になりました。また、先生の観察や相談の中で自分の考えを通さずに考えることはできないという言葉から、現実的な「クライエントに共感する」という姿勢が伝わってきました。自分の考えは自然と出てきてしまうものであるから、それが効果的に働くように、心理学の知識を使うという考えに感化され、カウンセリングに直接使わなくても、道具として使っている自分の心の観点を広げるために、様々な心理学に興味を持ち、知識を付けていこうと思いました。その心と第三者の情報をうまく組み合わせて、状況や問題を冷静に判断し、視野を広くして解決法を考えていく思考力も大切なんだと学びました。』

(感想は一部抜粋です)

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