2020/11/30 福祉心理学科

【学び】公認心理師・臨床心理士 槙 貴浩先生によるオンライン講話を実施 / 心理実践活動論

1年生を対象とした『心理実践活動論』の授業では、第一線で活躍している卒業生や外部講師をお招きし、学生時代の学修経験、職場での心理実践活動内容や仕事のやりがいなどについてお話しいただいています。今年度はコロナ禍の状況を踏まえて、オンライン授業を行っています。

11月30日は、宮城県立精神医療センターで心理職として活躍されている槙 貴浩先生(東北福祉大学大学院臨床心理学分野修了/公認心理師・臨床心理士)に講義をご担当いただきました。

槙先生には、精神科病院の心理職の仕事内容、心理職に就くまでのライフヒストリー、心理職として大切にしていることなど、多岐にわたる学生の質問に対して丁寧にお答えいただきました。また、デイケアで実際に行っている認知機能リハビリテーションプログラムの一部を体験させていただきました。受講生は、心理職の魅力を改めて再認識することができたようです。
学生の声

「今回の講義を通して、精神科で人と関わる際にはひとつの考え方に固執しない柔軟な考えをもつこと、対象者に対して感情移入をしすぎずに周りをよく見る力をもつことが大事であると改めて学びました。また心理職は相談を受ける側であるイメージが強いため、人から相談を受けるといった経験が大事だと思っていましたが、それと同時に自分が相談する立場に立ってみるという経験も大事であると聞き、勉強になりました。」

「先生のお話で印象に残っているのは、「今の状態を『病』だけで評価せず、その人の歩んできた人生の『道』を想像する」という言葉です。今も日本では、先入観や勝手な決めつけで、精神科の患者さんに対して差別や偏見を持ってしまう傾向があります。私は、社会福祉士と精神保健福祉士を目指していますが、一人一人の方に寄り添い向き合って、その方らしい暮らしができ、人として当たり前の権利や自由が守られるような支援ができるよう、これから沢山学んでいきたいです。」

「これまで精神科で働く方からお話を聞いたことはなかったので勉強になることがたくさんありました。精神科で働いてらっしゃる中で病気のように目に見えるものに向き合っているわけではないので難しいことや大変なことも多くことを知り、常に視野を広く持ち、物事を俯瞰で見ることが大切なことなのだと感じました。また、臨床心理士や公認心理師の仕事を具体的に知ることができ、仕事の幅広さにとても感動しました。」

「今回の授業の中で、患者さんの自己決定を大事にし、支援の形の見直しに患者さん自身も参加したり同じ病気を持つ方々同士で語り合って考えを広げたりと、斬新な支援方法に驚きました。また、足りないところを支援する側だけでなく支援される側も参加して、たくさんの人で補い合いながら支援を行っていくという考え方が印象的でした。今までは、心理的支援者を目指す中で相手を何とかしてあげたいという気持ちでいっぱいだったのですが、それだと対等な関係とは言えないことに気が付き、不完全なままでもいいから相手も自分も支え合っているという共同した支援の考え方も重要なんだと理解しました。」

「今日の槙先生のお話を聞いて、『健康的な側面を想像する』という言葉が特に印象的でした。自分がいま接している患者さんが見せてくれているしぐさや表情は、患者としての彼ないし彼女であって、実際の健康な一個人として過ごしている生活の中ではもっと違った表情や社会的な役割を担っているのかもしれないということを忘れず、今目の前で見せている言動にとらわれすぎずに判断を下すというのは重要かつとても難しいことだと感じました。」

「お話を伺って、医療現場で働く心理職の方々は、想像以上にたくさんの仕事を日々こなされていて、患者さん一人一人に合わせて適切なケアを実施するために、様々な職種の方々と連携しながら仕事をしていると感じました。確かに単独で治療を行うよりも、それぞれの分野の専門家が集まり、知恵を合わせ合った方が一番患者さんのための治療につながると思いました。また、(プログラムで)焦らずゆっくりと一つの見方に捉われないという考え方を伝える際、私たちも授業中に体験した、記憶や脳の働きの癖を体感できるシステムを実際に活用して、患者さん自身に気付いてもらうという方法が、とても興味深かったです。医療現場という分野も将来の像にふまえつつ、自分はどういった分野で人の助けになりたいのか、しっかり考えていきたいなと感じました。」

(感想は一部抜粋です)

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