2023/11/30 福祉心理学科 総合福祉学研究科 福祉心理学専攻 臨床心理学分野

【学び】スクールカウンセラー 下川 一恵先生による講話 / 心理実践活動論

1年生を対象とした『心理実践活動論』の授業では、第一線で活躍しておられる卒業生や外部講師をお招きし、職場での心理実践活動の詳細や学生時代の学修経験などについてお話いただいています。

2023年11月27日は、宮城県でスクールカウンセラー(SC)、岩手県の病院で臨床心理士・公認心理師としてご活躍されている下川 一恵先生(東北福祉大学 福祉心理学科卒業、同大学院 臨床心理学分野修了)に講義をご担当いただきました。

下川先生には、宮城県のスクールカウンセラーの勤務状況、病院での心理士の仕事や職場での役割、SCとして求められる力などについて、ご自身の経験も交えながらお話いただきました。

受講生は、下川先生の仕事に対する姿勢やお人柄にふれ、熱心に講話に聞き入っていました。ひとりひとりが自身の大学生活や将来を考えるよい機会になったようです。

学生の声

『講話を伺い、スクールカウンセリングの主体は教育者であり、学校教育を阻害しないことが大切だということを知ることができました。SCは学校機関に所属しているため、病院勤務などとは違った立場・行動が求められるのだなと思いました。心理職といっても職場によって求められる力や行うことが大きく異なるため、自分がしたいことは何なのか、自分に何ができるのか見極めることが大切なのではないかと感じました』

『お話いただいた「専門性は常識的態度の土台あってこそ発揮できるもの、まずは社会人としてのマナーとスキルを意識して社会的信用を得ること」という言葉が心に残りました。カウンセラーという仕事だけではなく、全ての仕事に共通する言葉であると思います。専門性があったとしても社会的信用がないと、仕事をしていく上で行き詰まる場面が必ず出てくるのではないかと想像しました』

『SCとして生徒のカウンセリングを行う際、子供は不安が多いため、より丁寧に気持ちを聴き、状況をゆっくり説明することが大切だと学ぶことが出来ました。また、最初は「今出ている症状を治したい」と身体に出ている不調に重きを置いて相談してくることが多いが、カウンセリングを繰り返し行なっていく間にその症状が出ている背景にあるもの等も顕在化してくることがあるため、その時には、思考や価値観を提案したり、クライエント自身が過去の自分を振り返って内省を進めていけるようなサポートを行うことも大切であるとわかりました』

※感想は抜粋です。

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