2022/07/20 教育学科

【学科報告】「音楽科の指導法」で音探しをしました

「音楽科の指導法」(渡会担当クラス)では、「音を見つけよう」というテーマで、本学国見キャンパス内にある音を探しました。

授業の概要

4〜6名程度のグループを作ります。教員から一定の「お題」が出されます。このお題には、「スポーツ」「植物」「食べるor飲む」など、さまざまなテーマが書かれており、他のグループには秘密です。そのテーマに基づき、どこにその音があるかを相談し、20分間で探しに行きます。音を見つけたら、専用のワークシートに「場所」「音の様子」「オノマトペ」「図形楽譜」を記録します。時間内にできるだけ多くの音を見つけます。設定時刻になったら教室に戻り、クイズ大会を実施します。何が何をしているか(音の様子)を当ててもらえるように、オノマトペで表現します。すぐに当てられるグループ、ジェスチャーなどをつけてもなかなか当てられないグループなど、様々な反応がありました。

この活動は、早く当てたチームには5点、早く当てられたチームも5点あげることにしています。それは、早く当てたチームは日常の音をよく聞いているから、早く当てられたチームは表現が上手だったからという理由があるという、win-winな関係性が保てるクイズです。10点以上得点をするチームがあるなど、白熱した展開となりました。最後に、出されていた「お題」を発表すると、なるほどねなどの反応がありました。 

この活動のねらいは、既存のオノマトペに囚われている耳を開放しようということを基本としていますが、他にも様々な効果があるものと思われます。

学生の感想

以下に、学生の感想を一部紹介します。

  • 静かな気持ちで聞いていると、普段なら気に求めないような音が聞こえてきて、日常生活でどれだけ身近な音に気づいていないかがわかりました。また聞こえた音を言葉にするのは難しいなと思いました。(月4:2年学生)
  • オノマトペが固定になっていることに気が付きました。もっといろいろな音を聞いて自分だけのオノマトペを探してみるのが楽しそうだなと思いました。探したらノートにまとめたり、友人と共有したりするのも良いのではないかなと思いました。(月4:2年学生)
  • 音楽の時間に外に出ることが最初は少し不思議でしたが、外にしかない音を聞くことも音楽だなと感じました。音についてだけではなく音楽の授業と言う固定観念に縛られないことも大切だと思いました。(月4:3年学生)
  • 同じ音でも全く違う表現だったり、表現が似ていても表したい言葉が異なっていたりなど、改めて人の感性の違いに触れることができたと感じました。(月5:2年学生)
  • 自分たちの音を当てられた時、考えが通じた感じがして嬉しかったです。お互いに工夫しながら、話しながらできるこのゲームは、コミュニケーションも取りながらできて楽しかったです。(月5:3年学生)
  • 音をオノマトペや図形楽譜で表すのが難しいと感じました。日本語のひらがなだけでは表現しきれないこともあって、もっとたくさんの音があればいいのに!となりました。(月5:3年学生)

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