2024/07/22 実学臨床教育推進室 社会福祉学科 福祉心理学科 福祉行政学科

【実学臨床教育Ⅰ】 百聞は一見に如かず -Last visit-

7/10 「実学臨床教育Ⅰ」を受講している1年生(124名)の約半数の学生が『福祉施設の理解』の一環として大学の関連施設の見学に行きました。
   施設見学最終日、全員1回目とは違う施設の見学に行きました。

7/17 一人ひとり作成してきた「施設見学報告書」をもとに、グループワークを行いました。

7/10 施設見学最終日

(【実学臨床教育Ⅰ】百聞は一見に如かず-Part1.2.3-参照)

5/8の授業「関連施設の理解:施設見学事前指導(1)」では、前もって大学の関連施設の方から各施設の特徴や紹介の資料を作成していただき、その資料を基に教員が各施設の説明を行いました。
それを受けて学生は見学希望施設を選択し、ひとり2施設に見学に行きました。
見学は、5/29、6/12、6/26、7/10(各回3施設)5限目の授業時間内に大学バス3台で行きました。

見学最終日の7/10は、社会福祉法人東北福祉会せんだんの杜、せんだんの館、医療法人社団せんだんの丘に伺いました。
小雨の降るあいにくの天気ではありましたが、Part3同様2施設目の見学でしたので、目的も新たに見学ができたようです。


〈せんだんの杜〉外観から様々な事業を知る:保育園の送迎時間帯
〈せんだんの丘〉お風呂:利用者の状況に応じた補助具
〈せんだんの館〉見学後の大学バスの中

7/10「見学報告書」感想欄より  ※抜粋

せんだんの杜

・高齢者、児童、障がい者の施設があり、多世代交流の場としてとても充実していると感じた。
・今までの高齢者福祉施設のイメージは、決まった時間に設定されたことを皆一緒に行うものという印象があったが、せんだんの杜では食事は各々好きな時間に食べるなど個人の自由を尊重されていて、自宅のような感覚で利用できそうだ。
・シルエットセンサーを使って利用者さんの安全を見守っていて、ネットを上手く活用する時代なのだと思った。
・生協便という利用者が買いたいものを届けてもらうサービスであったり、イベントとして山形の山寺に行ったり、施設内にある認知症カフェでおしゃべりやピアノを弾いたりするなどの地域交流の機会があった。

せんだんの館

・同じ法人の施設であってもそれぞれの特色があることが分かった。せんだんの館は北欧をイメージした設計であり、間接照明や木材、窓が多くなっており、館内では自然を感じられる空間づくりが見受けられた。
・フィンランドを意識した施設であるからこその温かみや開放感が感じられた。マンネリ化しない生活への工夫がとても参考になった。また、トレーニング室が充実していた。足のけが防止の重要性を感じたし、誰もができることに工夫が伺えた。
・屋上に展望風呂やサウナなどもあり、施設で普段通りの生活もしているが、こういった特別なもので気分転換ができて良いと思った。
・歯科衛生士が常駐していて、口腔ケアサービスが充実していた。また、利用者だけではなく、家族のメンタルケアも行っている。

せんだんの丘

・特別養護老人ホームと異なり、介護老人保健施設では医学的なアプローチを行っているように感じた。退所後も定期巡回や訪問介護で継続的な支援を行っているのが印象に残った。
・特養は生活の場であるのに対して老健は次の生活の場に向けてリハビリを行い、通過していく場である。そのため「退所後の暮らし」を明確にした上で、それに向けて様々な側面から支援していくという特徴がよく理解できた。
・認知症の方に役割をもってもらうというお話が印象的だった。一緒に食器を運んでもらうなどの役割が一つあることにより、できることの継続に繋がると考えられる。時には話し相手になり、否定せず受け止めることなど、工夫して関わることにより利用者さんにとって居心地の良い環境を作っていると考える。

7/17 施設見学事後指導:初めてのグループワーク

3~5名でグループワークを行っています
それぞれ2施設の見学を終え「見学報告書」を作成し持ち寄り、3~5人でグループワークをしました。実学臨床教育Ⅰの授業では初めてのグループワークですので、自己紹介をしながら見学施設名を伝えあい始めました。自分が見学をしていない施設の様子を知る絶好の機会です。単に報告書を回し読みするのではなく、自分が見学した施設について、自分の目で見たこと、耳で聞いたこと、体験して感じたことを自分の言葉でグループメンバーに伝え合います。仲間が語った内容は「振り返りシート」にまとめながら気付きや学びを共有します。各グループでどのような話題・内容が話されたのか、代表者6名に前に出て感想を発表してもらいました。
グループワークの感想を記入した「振り返りシート」と「見学報告書」を提出し、前期の授業は終了しました。
後期は、さらに関連法人との連携による施設職員のお話を聞く会などを経て、『福祉施設・仕事の理解』について学びを深めていきます。 

7/17 グループワークを振り返る(感想)※抜粋

・初対面の人とのグループワークだったので話せるか不安だったけれど、思ったよりも盛り上がって意見交換することができて楽しかったし、自信にもつながりました。
・意見を共有したり自分の意見を発表したりと、グループワークの良さを改めて知ることができました。
・同じ施設に見学に行っても、自分で気付けなかった部分があり、新しい発見があったのでグループワークは役に立つ活動であると感じました。
・自分が行った施設以外の特徴を知ることができて有意義でした。四つの施設の違いが理解できました。
・自分が見学に行っていなくても、細かい所まで情報を共有することができて、実際に行ったくらいその施設について知ることができました。
・人それぞれ着眼点、感じ方、捉え方が違い面白かったです。いろいろな人から話を聞くのは大切だと感じました。
・自分が行っていない施設の話を聞き、パンフレットや事前資料以上のことを知ることができ、よい機会となりました。
・見学に行っていない施設の話を聞き、見学に行ってみたいと感じました。
・この見学をもとにして実際にイメージしながら福祉を学んでいきたいと思いました。
・別の施設を見学していても全員感じたことは、施設の方々の心暖かさや施設自体に暖かな配慮や工夫がしてあることでした。特に利用者の方々に寄り添うといった点には皆大きな評価を示していました。