2026/07/10 実学臨床教育推進室 社会福祉学科

【実学臨床教育Ⅰ】百聞は一見に如かず:『関連施設の理解』社会福祉学科1年生の施設見学Part3

4月の授業で❝福祉施設で働く職員から教わる❞ 第1弾「施設紹介(聞く・聴く)」を済ませ、6月3日から第2弾「施設見学(見る・観る)」が行われています。7月22日までの間の授業時間に、社会福祉学科1年生460人余りの学生が、せんだんの杜・せんだんの里・せんだんの館・せんだんの丘の4施設に約20名ずつ分かれて伺っています。(Part1、Part2の掲載記事参照)

『関連施設の理解』福祉施設で働く職員から教わる:第2弾「施設見学(見る・観る)」

施設ごと大学のマイクロバスに乗って「行ってきます♪」
前期授業の大きな柱は「関連施設の理解」として行う大学関連施設の見学です。
大学に入学して福祉についての基礎となる様々な講義を受講し始めた1年生ですが、入学間もないこの時期に社会福祉学科1年生全員が福祉施設を訪れ職員から直接説明を受けながら福祉現場のリアルに触れることができるのは、関連法人施設と連携できる本学ならではの強みです。テキストや講義資料で福祉現場で使われる用語や写真を数多く見たり聞いたりしますが、利用者様の生活や施設の環境や事業、職員の仕事などの実際の様子を直接目にすることで、“そういうことか”と納得できたり理解したり、さらには「なぜ?」という疑問が生まれたりします。小さな疑問が「もっと知りたい」「ちゃんと理解したい」という意欲となり、大学での講義で確認したり知識を得たりし福祉現場をイメージしながら学びを深めることができます。
初めての施設見学ですが、見学に行く前には「見学目標」を各自設定して見学に行きます。健康チェックシートに当日までの体調について記入し引率教員に確認してもらい新しいマスクと名札を配布され、施設ごとに大学のマイクロバスで伺います。見学を終えた学生は「実学臨床教育Ⅰ 本学関連施設見学報告書」を一週間以内に提出することになっています。

施設見学の様子

Part3. せんだんの館(6月3日~7月1日)の施設見学を紹介します

せんだんの館は、仙台市と福祉大国フィンランドの産業復興協定にもとづいた健康福祉プロジェクトを実践しているフィンランド型介護施設です。5階建ての施設ですが、最初1階の「交流ホール」でパンフレットを見ながら施設の概要についての説明をいただきます。その後2グループに分かれて別ルートで施設内を見学します。
主な見学場所は、1階のトレーニング室・流水プール・浴室、4階のショートステイフロア、浴室(リフト浴、機械浴)・口腔ケアスペース・デイサービスフロア、5階の展望風呂・サウナなどです。(2階3階はすべて入居者様の居室フロア)
トレーニング室では運動機能向上を図る機能訓練器具の使い方や効果を説明いただき、実際に訓練用いすに腰掛けて効果を体験させていただきます。
フィンランドの建築デザインを取り入れた木目調の環境を目の当たりにして、老人福祉施設のイメージが変わったと言う学生が多くみられました。
1階 交流ホール:建物の見取り図とパンフレットで施設の概要の説明を聞く
1階 トレーニング室:運動器具や奥には流水プールがある
1階 トレーニング室:座面に傾斜があり座るだけでも運動になる椅子を体験する
4階 浴室:機械浴やリフト浴などの説明を受ける
4階 口腔ケアスペース:歯医者さんと同じ機具が備えられている
4階 研修室:内装にもこだわりがみられる
4階 デイサービスフロア:利用者様や活動内容を知る
4階 ショートステイフロア:個室の居室への廊下や共有スペースもゆとりがある
5階 展望風呂:フィンランド型の施設とあって隣にはサウナもある

《「施設見学報告書」の学生の感想 一部抜粋》

・「最初は施設なので病院みたいな感じかなと思っていましたが、実際に行ってみたら病院よりも家に近い感じがしました」
・「今回の見学を通して福祉施設は利用者がストレスなく快適に過ごせる環境を提供する場所だと分かりました」
・「筋力が衰えてからではなく、筋力が衰える前から運動をすることによって貯筋することが大切だということを学びました」
・「利用者一人ひとりのできることや身体の状態に合わせて生活環境を整えること、福祉の支援では利用者さまの尊厳を守りながらその人らしい生活を支えることが重要だと学ぶことができました」
・「共有スペースでは、利用者さまがそれぞれやりたいことに取り組んでおり、テレビを見たりソファーでお菓子を食べたりと自宅のリビングのように過ごしている姿が見られ、その状況は理想的でした」
・「施設全体を明るく包む温かく北欧風の開放的な雰囲気と、職員の皆さまの優しく生き生きとした表情が非常に印象に残りました」
・「カラオケやビリヤードが置いてあったり、居酒屋などのイベントが行われていることから他の利用者さまや施設の人と関わることができる楽しい時間が設けられており、心理的にも身体的にも健康でいられるよう考えられていることを知ることができました」
・「早めの段階(1年生)から施設見学ができたことによって、授業だけでは分からないことを学ぶことができました。職員の方の説明を聞いて、高齢者一人ひとりの生活の仕方やそれぞれの気持ちを大切にしながら支援することの重要性について理解を深めることができて良かったです」

実学臨床教育とは

「本学の建学の精神である『行学一如』の理念を基礎として、社会福祉分野のさまざまな領域を理論(大学での講義など)と実践活動(社会福祉施設・機関などでの実践)を通し学び、『実践する力・考察する力・理論化する力』に富んだ人材を育成する」本学の実践的な教育の先駆けとして生まれた教育プログラムです。4年間を通し積み上げていく教育内容となっており、特に実学臨床教育Ⅰ・Ⅱは本学関連施設と連携して授業を進めていきます。