2022/10/25 社会福祉学科
清水ゼミのフィールドワーク活動の紹介(2)9月(石巻市)
清水冬樹准教授が担当するリエゾンゼミⅢでは、夏季休業を利用して、宮城県の沿岸部地域における子ども・子育て支援の現場へ伺い、子どもへの支援の実態やあり方について学びました。
清水ゼミでは、大学近隣にある「ひなたぼっこ」で、学習支援を通じた子どもの居場所づくりに取り組んでおります。今回の、沿岸部でのフィールドワークの目的は①仙台のような都市部ではない地域での居場所づくりの価値や役割は一体どのようなものか、②地域に関わらず子どもたちに居場所があるということにどういった意義があるのか、③東北におけるソーシャルワークで必ず視野に入れなければならない東日本大震災について学ぶというものでした。
8月は宮城県南三陸町と気仙沼市で、9月は石巻市でフィールドワークを行いましたが、この記事では9月のフィールドワークについて紹介します。
9月は石巻市にある特定非営利活動法人ベビースマイル石巻が運営する子育て世代包括支援センターissyoと、主に中高生の学習支援に取り組んでいる特定非営利活動法人TEDIC、そして石巻市唯一の児童館である石巻市子どもセンターらいつへ伺いました。
お忙しい中、フィールドワークを受けれてくださったみなさまに感謝申し上げます。以下に学生の感想を紹介します。
一つ目は、人との繋がりがニーズの把握や居場所づくりに大きく関わっていることです。支援活動でうまれた人とのつながりと、それを通してのニーズの把握は、直接見聞きした情報だけでは提案することが難しいニーズの把握に繋がります。そして、ニーズを把握していくことにより、多くの支援者が利用しやすい居場所をつくることができると考えました。
二つ目は、母親や父親に焦点を当てた支援が必要だということです。子どもに対する支援のみならず、保護者にも支援対象を広げることにより、虐待から子どもたちを救えるのではないかと考えました。子どもへの虐待の要因の一つとして、親が過度なストレスや不安を感じることで、弱者である子どもに当たってしまうのではないかという意見に共感し、同じ境遇にいる者同士で話すことにより、ストレスや不安を軽減させることができ、結果的に親だけではなく子どもも救うことができる取り組みだと考えました。
お忙しい中、フィールドワークを受けれてくださったみなさまに感謝申し上げます。以下に学生の感想を紹介します。
ベビースマイルでお話を聞いての感想
ベビースマイルでお話を聞いて二つのことを学びました。一つ目は、人との繋がりがニーズの把握や居場所づくりに大きく関わっていることです。支援活動でうまれた人とのつながりと、それを通してのニーズの把握は、直接見聞きした情報だけでは提案することが難しいニーズの把握に繋がります。そして、ニーズを把握していくことにより、多くの支援者が利用しやすい居場所をつくることができると考えました。
二つ目は、母親や父親に焦点を当てた支援が必要だということです。子どもに対する支援のみならず、保護者にも支援対象を広げることにより、虐待から子どもたちを救えるのではないかと考えました。子どもへの虐待の要因の一つとして、親が過度なストレスや不安を感じることで、弱者である子どもに当たってしまうのではないかという意見に共感し、同じ境遇にいる者同士で話すことにより、ストレスや不安を軽減させることができ、結果的に親だけではなく子どもも救うことができる取り組みだと考えました。
TEDICでお話を聞いての感想
TEDICにお邪魔すると、子どもだけでなく大人も足を踏み入れやすい自由な雰囲気を感じました。そこでお話を聞き、二つのことを学びました。
一つ目は、子どもの居場所づくりというものに対して、特別なことをするのではなく、ただ場所を提供することだけに尽力すれば良いということを学びました。居場所づくりに特別な場所を提供しなければいけないという気持ちがありましたが、場所を提供することにより、自由に過ごすことができ、子ども自身の気持ちが落ち着いて過ごすことができると分かりました。
二つ目は、子どもたちへの接し方です。距離感や言葉遣いにより子どもたちが自身の深い事情を話してしまうことがありました。そのため、決まった接し方があるのかと考えていましたが、子ども自身に合わせて話し方や接し方を変えていることが分かりました。子どもたちの話に耳を傾け話題を盛り上げたり、切り上げたり自然に接していくことが大切であることを学びました。
一つ目は、子どもの居場所づくりというものに対して、特別なことをするのではなく、ただ場所を提供することだけに尽力すれば良いということを学びました。居場所づくりに特別な場所を提供しなければいけないという気持ちがありましたが、場所を提供することにより、自由に過ごすことができ、子ども自身の気持ちが落ち着いて過ごすことができると分かりました。
二つ目は、子どもたちへの接し方です。距離感や言葉遣いにより子どもたちが自身の深い事情を話してしまうことがありました。そのため、決まった接し方があるのかと考えていましたが、子ども自身に合わせて話し方や接し方を変えていることが分かりました。子どもたちの話に耳を傾け話題を盛り上げたり、切り上げたり自然に接していくことが大切であることを学びました。
あそびーばーを見学しての感想
昨年も見学をさせていただいた施設でしたが、前回よりコロナによる制限が軽減されいて、コロナ前に近い活動内容を改めて知ることができました。
また、らいつでお話を聞き、子どもの主体性について深く学ぶことができました。あくまで子どもたち主体で自由にイベントや決まりを作らせることで、積極性や自立心の確立を促し、年齢に関係なく公平に活動するこができ、さらには施設内も子どもたちの意見が反映されていました。ここまで、子ども主体の施設は国内でも稀であるように感じました。
そして、イベントをぎっしりと予定するのではなく、余白を入れ、その期間で目的意識の共有や課題点や気を付けるポイント、かかわり方の確認を行うことにより、全体的に質の良い活動をすることができ、子どもの主体性をさらに尊重したものになると思いました。
また、らいつでお話を聞き、子どもの主体性について深く学ぶことができました。あくまで子どもたち主体で自由にイベントや決まりを作らせることで、積極性や自立心の確立を促し、年齢に関係なく公平に活動するこができ、さらには施設内も子どもたちの意見が反映されていました。ここまで、子ども主体の施設は国内でも稀であるように感じました。
そして、イベントをぎっしりと予定するのではなく、余白を入れ、その期間で目的意識の共有や課題点や気を付けるポイント、かかわり方の確認を行うことにより、全体的に質の良い活動をすることができ、子どもの主体性をさらに尊重したものになると思いました。
石巻市での活動を振り返って
見学先に遅れてしまうトラブルはありましたが、各施設でお話を聞き大変勉強になりました。子どもの主体性を尊重した施設を多く見学しましたが、ベビースマイルは親に対する支援もあり、親を支援することにより子どもも支援することができることを学び、支援の幅の重要性を学ぶことができました。
震災により支援が始まった施設が、震災とあまりかかわりが無くなってきた子どもたちや保護者たちを支え続けていることを知り、継続した支援の大切さや必要性を改めて学ぶことができました。ひなたぼっこで活動するにあたり、子ども主体の企画運営や継続した支援を考える機会になりました。
震災により支援が始まった施設が、震災とあまりかかわりが無くなってきた子どもたちや保護者たちを支え続けていることを知り、継続した支援の大切さや必要性を改めて学ぶことができました。ひなたぼっこで活動するにあたり、子ども主体の企画運営や継続した支援を考える機会になりました。
※ このフィールドワークは大学への申請をした上で、感染症対策を行い実施しています。
※ 写真の掲載は各フィールドワーク先から許可をいただいています