2024/07/25 社会福祉学科
フィンランドの高齢者福祉を学ぶ
2024年6月12日(水)から18日(火)までラウレア応用科学大学(フィンランド)よりサリ・ヘイッキネン教授(Sari Heikkinenn)が本学を訪問され、学術交流を行いました。サリ先生は、石附敬准教授と、フィンランドと日本の両国が抱える人口の高齢化と減少を背景とした高齢者ケアサービスの持続性への課題を共有し共同研究を進めています。
今回の滞在期間中、サリ先生には石附准教授が担当する、リエゾンゼミと高齢者福祉で講義をしていただきました。リエゾンゼミでは、「フィンランド社会と高齢者へのケアサービス」と題して、フィンランドの歴史・政治・経済・文化など国の特徴についての説明と、超高齢社会(人口に占める高齢者の割合が21%を超えた社会)というフィンランドと日本が共通に直面している課題の共有と、それに対応するフィンランドの取り組みについて講義をしていただきました。高齢者福祉では、「フィンランドの高齢者福祉」と題して、医療、社会サービス、経済的支援、地域社会への参加を統合した包括的なアプローチによるフィンランドの高齢者福祉の特徴についての説明と、社会から排除されるリスクの高い人々を包摂することの必要性、さらに同国の福祉の担い手と財政について、幅広く講義をしていただきました。どちらの講義も、グループワークや全体のディスカッションなど、活発な意見交換が行われました。
学生の感想(一部抜粋)
- 「講義を受けて、フィンランドの歴史や文化、福祉の状況等について学ぶことができました。またグループワークでは、自分の考えをメンバーに共有したり、他のグループの考えを取り入れることで、自分の視野が少し広まったように感じました。~今回の講義を機に、日本以外の国の福祉について興味を持つようになりました。」
- 「他国との比較で改めて日本の福祉を考えることができ、とても有意義な時間でした。」
- 「男女平等意識が強く、人々がみな必要なサービスや支援を受けられるのが良いと思いました。私は最初、社会的に排除されている人は障がいを持っている人や孤立している方だけだと思っていましたが、経済的、文化的など多角的な面から考えることができて勉強になりました。」