「重複障害者教育総論」川住隆一教授

教育学科では、特別支援教育に力を入れて教員養成に取り組んでいます。その特別支援教育に関連する科目である「重複障害者教育総論」について紹介します。

教育学科では、特別支援教育に力を入れて教員養成に取り組んでいます。

この授業では、主に特別支援学校で学んでいる重複障害児あるいは重度・重複障害児と呼ばれる児童生徒を対象として、その障がい状況を理解するとともに、指導の基本姿勢や実際を学ぶことを目標としています。授業では、講義だけではなく、実際に障害を体験する実践的な学びも行っています。

写真は、「盲ろう疑似体験」を行っている様子です。盲ろうとは、視覚と聴覚の両方の感覚器官が障がいされている状態を指しています。盲ろう者は、コミュニケーションや周囲からの情報摂取、移動等について困難を抱えています。疑似体験においては、5~6人のグループに分かれて、盲ろう者の役と、通訳・介助者の役の両方を体験しました。盲ろう者の役では、視覚と聴覚の両方の感覚が使えない状態の盲ろう者が抱える困難について体験することを目的としました。

また、通訳・介助者の役では、盲ろう者の移動を助けたり、周囲の状況を説明したり、ほかの人とのコミュニケーションを仲介する役割を担っている通訳・介助者の役割について認識を深めることを目的としました。

受講者は盲ろう者と通訳・介助者の立場を交替して疑似体験しましたが、この際、盲ろう者はアイマスクとノイズが流れるヘッドホンを着用し、また両者は音声言語以外の方法でコミュニケーションをとることを約束し、キャンパス内の指定されたコースを移動する取り組みを行いました。実施後は、体験した内容に関する受講生のミニレポートを踏まえて討論を行いました。

履修学生の声

・盲ろう者役をした時、特に階段の昇り降りが怖いと感じました。手すりがあれば手すりを伝って歩けましたが、手すりが無かったり、階段の幅が大きかったりすると、どこまで続くのか分からなかったからです。また、通訳・介助役をした時は、どのように誘導すれば盲ろう者が安全に歩けるのかを考えるのが大変でした。このような体験は実際にしてみないと当事者の気持ちが理解できないと思いました。(3年 齋藤優花さん)

・普段何気なく通っているちょっとした段差、スロープがとても怖く感じる一方、通訳・介助者として目が見えず、耳が聞こえない人にどのようにその場の様子、会話の内容を伝えたら良いのだろうかと考えました。このような疑似体験があることで、盲ろう者の方の立場に立つことができ、物事の見方が変わるということを体験しました。(3年 佐藤志帆さん)

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