科目別ガイドブック 2007

社会福祉学専攻

高齢者福祉研究

担当教員●田中 治和
4単位R1・2年

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テーマ

高齢者福祉への視座−高齢者福祉論の基本問題

社会福祉学において、比較的新しい分野である高齢者(老人)福祉論は、近年当該分野の施策・サービスの急速な拡大・拡充に伴い、その隆盛をみせています。しかし、研究動向を概観すれば、高齢者福祉に係わる制度・政策の解説、即効的な実用論、諸外国の動向の紹介−これらどれも重要な課題ですが、高齢者福祉の本質を問う姿勢は脆弱ではないでしょうか。したがって、本講義等においては、まず高齢者福祉へ取り組む、ひとりひとりの観点・捉え方への吟味あるいは再吟味から、高齢者福祉への視座を問いかけてみたいと思います。

レポート課題

課題1

これまでの高齢者福祉論を一つ取り上げ、それを論評しなさい。

課題2

自らの高齢者観、ならびに高齢者福祉観(高齢者福祉の捉え方・見方)を論じなさい。

アドバイス

課題1
解説

これまであるいは現在の高齢者福祉論を任意に選び、それを批判的に考察してください。

課題2
解説

どのような高齢者観に立脚するかが、具体的実践・施策の起点となります。それゆえ各自の観点・捉え方をていねいに吟味してください。

参考文献

赤字=大学から送付される必読図書)

  1. 小澤 勲 『痴呆を生きるということ』岩波書店、2003年
  2. 小澤 勲 『認知症とは何か』岩波書店、2005年
  3. 小澤 勲編 『ケアってなんだろう』医学書院、2006年
  4. 小澤 勲・黒川由紀子 『認知症と診断されたあなたへ』医学書院、2006年
  5. 田邊順一 『老いを生ききる』法藏館、1993年
  6. グループなごん編 『日本人の老後』晶文社、1995年
  7. 熊谷文枝 『日本の家族と地域性(上)(下)』ミネルヴァ書房、1997年
  8. 新藤兼人 『生きたい』岩波書店、1998年
  9. 染谷俶子 『老いと家族』ミネルヴァ書房、2000年
  10. 富本真之 『ワシらはみんな生きている』メディアファクトリー、2003年
  11. 滝川一廣『「こころ」の本質とは何か』筑摩書房、2004年
  12. 福祉士養成講座編集委員会 『老人福祉論 第4版』中央法規出版、2006年