担当教員● | 宇田川一夫 |
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福祉心理学領域のひとつである臨床心理学領域を研究します。臨床心理学には、大きく分けて1)心理面接法における「事例研究法」と、2)心理検査法とがあります。
ここでの事例研究法のアプローチとしては、下記の文献に載っている興味ある心理面接法を学習し、次に学習した心理面接法を用いて健常者を対象にロールプレイ(10分程度)を行い、その逐語録(または作品等)を起こし、取り上げた心理面接法の理論と実際に行ったロールプレイの実践について検討します。
心理検査法は、主に人格検査法を中心に行います。人格検査法でも多くの検査法がありますが、ここでは、検査習得にスーパーヴァイズを必要とし、被検査者の心理的被害を被りやすい「投影法」は扱わず、「質問紙法」を中心に進めます。
人格検査法の質問紙法は、多くの検査が開発されています。そのなかでひとつの質問紙法を習得し、健常者を対象に実施し、そのデーターをもとに研究を進めます。
2つの大きな枠付けをしましたが、演習なのでその枠のなかで各自興味ある研究テーマに沿って研究を深めていってもらいたいと思います。
なお、このレポートを作成するためにクライエント(患者)、入所者、通所者等に実施することは、被検査者の人権を考えない非臨床心理学的立場となります。すでにあるデーターか同僚や友人等に協力してもらいレポートを作成してください。その場合も協力してくれる人の「現実的問題や悩み」を扱わないでください。「被験者」には、前もってデーターはレポートとして使用すること等を伝えることや実施者としての倫理を守ることも重要な学習対象となります。
課題1 |
上述したように 1 )研究したい心理面接法を学習し、1 それを実際にロールプレイを用いて行い、逐語録(または作品等)に起こし事例研究をする。 2 )2 人格検査法(質問紙法)中からひとつの検査法を選び、実施し研究する。 1 、2 からひとつ選び、レポートする。 |
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(赤字=大学から送付される必読図書)
その他、各自の研究テーマに即して文献を読むことが必要です。