科目別ガイドブック 2007

社会福祉学専攻

社会福祉法制演習

担当教員● 志田 民吉
2単位SR1・2年

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テーマ

高齢者および児童の人権を主題とし、違法な虐待概念について、ケーススタディを通じて研究します。

スクーリングの事前課題

高齢者や児童の属性について十分に考えをまとめてきてください。世界人権宣言、高齢者のための国際連合原則、児童憲章、児童権利宣言、国際人権規約、児童の権利に関する条約、日本国憲法、老人福祉法等の高齢者や児童の権利に関する資料を入手するように努力をしてください。受講生は、高齢者、児童(障害者でも可)に関して身近に発生した人権問題(ではないかとあなたが考えるような)事例を、各1題ずつ用意してください。それらの事例を題材に演習を行います(レポート課題と連動しています)。

スクーリングの事後課題

課題1

高齢者および児童の人権(権利)侵害と思われる事例をひとつずつ挙げ、それぞれについて考えをまとめなさい。

アドバイス

高齢者については身体拘束問題が、児童については児童虐待問題が、それぞれの領域において課題となっています。身近な事例を挙げ、「スクーリング事前課題」で掲げた資料を参考にしながら、まとめてください。施設などで実際に遭遇したような事例については、その対応のプロセスでの関係者の対応などについて言及し、法制の守備範囲を理解することが大切だと思います。なお、事例を挙げた場合には、挙げた事例に関しては厳正な守秘を保障いたします。

参考文献

赤字=大学から送付される必読図書)

  1. 小川政亮『社会保障裁判』(ミネルヴァ書房)
  2. 池永 満『患者の権利』(九州大学出版会)
  3. 河野正輝『社会福祉の権利構造』(有斐閣)
  4. 判例大系刊行委員会『社会保障・社会福祉判例大系3巻』(労働旬報社)
  5. 志田民吉編著『法学』(建帛社)(必読)
  6. 志田民吉編著『社会福祉サービスと法』(建帛社)
  7. 志田民吉編著『臨床に必要な人権と権利擁護」(弘文堂)

以上の他に、インターネット上の情報を開いてみるのも、有益ではないかと思います。