担当教員● | 村井 則子 |
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幼少年期や青年期における発達の男女差の問題については、例えば女子が男子よりも言語の発達が早いことなど多くの性差が指摘されている。しかしながら、生涯発達の最終段階である老年期においては、個人差は大きくなるが、性役割の逆転などがおこり、性差は小さくなると言われている。
成人期の母親・父親行動は、男女の生物学的違いというよりも、社会的文化的な性役割の影響を強く受けていることが指摘されている。
この演習では、先ず母親の感情・態度に関する研究の紹介から始めて、次に親行動におけるジェンダーの問題に注目して、英文の文献を分担して購読しながら、参考資料などにあたって理解を深めていきたい。
なお、sexが生物的な性であるのに対して、genderは文化的社会的な性を意味している。広い意味での性役割、つまり男らしさ・女らしさを指している。
1回目には、村井著の『母親の心理学』に目を通しておくこと。2回目には、配布する英文の論文を出来るだけ訳しておくこと。とくに1回目に各自に割り当てた部分については、頑張って訳しておくこと。
課題1 |
参考文献3.『子どもの養育に心理学がいえること』のなかで、指定する章について、論評すること。 |
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参考文献の探し方、レポートの書き方などについては、スクーリングの際に指導する。
(赤字=大学から送付される必読図書)
1.は該当部分をコピーで配布。