担当教員● | 佐藤 光源 |
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精神医学演習の主なねらいは、1. 心のとらえ方を知り、2. 心の病気を適正に理解し、3. 心の病気を持つ人や回復した人の生活障害への理解を深め、4. ノーマライゼーションを促すこ とにあります。心のケアの目標は障害者の社会参加にあり、生活の質を高め、その人生が心豊かなものにすることです。それにはどのような具体的な取り組みが必要なのか、スクーリングで一緒に考えてみたいと思います。 研究の視点については「精神医学研究」を参照してください。
スクーリングまでに各自で研究テーマ(レポート課題)を決め、下記の参考文献などをもとに発表できるように準備し、発表要旨(A4版、1〜2枚)を作成してスクーリングのときに持参してください。
スクーリングは、院生の研究テーマによっていくつかのセッションに分け、指導教官が基調となる講義(60分)をしたあとで院生による発表と討論(1人30〜40分程度)を行います。
これまでのスクーリングは「精神医学入門:精神障害の多軸評定と包括的ケアプランの立て方」で始まり、講義は主な病気(統合失調症、うつ病、思春期症例、老年期うつ病、認知症など)についての「モデル症例」を用いた解説や神障害への偏見是正を取り上げてきました。
講義内容のハンドアウトと院生の発表要旨を添えたプログラムは、スクーリング開始時に配布します。また、発表にはパワーポイントを使用することができます。
以下の6問のうち、「精神医学研究」で選ばなかった1問を選んで解答してください。この6問以外で、精神医学関連で選びたい別のレポート課題を要望する場合には、あらかじめ申し出て教官の了承を得てください。
課題1 |
思春期・青年期の心理的特徴を要約し、心理社会的介入の留意事項を考察しなさい。 |
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課題2 |
中高年のライフステージにおける特徴を要約し、心理的危機への介入のありかたを考察しなさい。 |
課題3 |
うつ病とはなにか、その治療的アプローチについても述べなさい。 |
課題4 |
統合失調症とはなにか、その治療的アプローチについても述べなさい。 |
課題5 |
精神障害への誤解・偏見の現状とその打開策について考察しなさい。 |
課題6 |
統合失調症の脆弱性ストレス モデルについて考察しなさい。 |
(赤字=大学から送付される必読図書)