援助技術演習で適性に気づき
社会福祉士の道へ
東北福祉大学を選んだ理由は?将来の展望などは決まっていましたか?

父が消防士なので、小さい頃から「人の役に立つことがしたい」という思いがありました。小学校高学年の時に祖母が寝たきりになり、在宅介護支援のためケアマネージャーといった介護職のかたが家に来るようになったことがきっかけで、福祉の仕事に興味を持ちました。
ケアマネージャーを目指したいと思い、福祉系の資格を取ることができる東北福祉大学を受験しました。ただ、当時はケアマネージャーの業務内容などを詳しくは知らず、漠然と目指していたような気がします。
ケアマネージャーを目指したいと思い、福祉系の資格を取ることができる東北福祉大学を受験しました。ただ、当時はケアマネージャーの業務内容などを詳しくは知らず、漠然と目指していたような気がします。
実際に入学してみて、福祉大はどんなところでしたか?
仙台の大学ということで、もっとキャンパスが大きいのかなと思っていたら、意外とコンパクトな印象でした(笑)。でも学生生活を送ってみると、キャンパス間の移動がないので便利でした。
また社会福祉士などの国家資格を取得する場合は2年次から資格課程を決め、専門的知識や技術の履修がスタートします。目的を明確にして専門内容を学べるのは、とても勉強しやすかったです。僕は当初考えていた介護ではなく、コミュニティソーシャルワーカーなどもっと生活に関わる相談援助をやりたいと思い、社会福祉士課程に舵を切りました。
また社会福祉士などの国家資格を取得する場合は2年次から資格課程を決め、専門的知識や技術の履修がスタートします。目的を明確にして専門内容を学べるのは、とても勉強しやすかったです。僕は当初考えていた介護ではなく、コミュニティソーシャルワーカーなどもっと生活に関わる相談援助をやりたいと思い、社会福祉士課程に舵を切りました。
印象に残っている授業は。
2年次はコロナ禍と重なったのでほとんどオンライン授業でしたが、菅原里江先生の援助技術演習のロールプレイが印象に残っています。履修生が相談者役とソーシャルワーカー役に扮し、事例をもとにロールプレイをしながら援助技術を学びます。その中で自分の適性に気づくことができましたし、その経験が今の仕事にとても役立っています。その授業は20人くらいのゼミでしたが、そこで出会った友人とは今も一緒に呑みに行ったりしています。
コロナが落ち着いた4年次の夏に特別養護老人ホームで1ヶ月間実習に行ったのですが、授業のようにスムーズにはいきませんでした。授業では援助技術を学ぶため、関係性を築く部分は省かれます。実際には「はじめまして」と関係性を築くところから始まるので、その大変さを学びました。実習先は地元の隣町の施設だったので、地元トークなどの共通話題で話が弾み、地元ならではのやりやすさはありました(笑)。
コロナが落ち着いた4年次の夏に特別養護老人ホームで1ヶ月間実習に行ったのですが、授業のようにスムーズにはいきませんでした。授業では援助技術を学ぶため、関係性を築く部分は省かれます。実際には「はじめまして」と関係性を築くところから始まるので、その大変さを学びました。実習先は地元の隣町の施設だったので、地元トークなどの共通話題で話が弾み、地元ならではのやりやすさはありました(笑)。
サークル活動などはされていましたか?
国見祭実行委員会でした。コロナの影響で中止になったりして、1年生の時しかできませんでしたが、ゼミだけでなく委員会の友人との関係も続いているので、入って良かったと思います。
3年からは放課後等デイサービスでアルバイトをしていました。発達障害のある子どもたちが利用しています。行動障害があったりこだわりが強かったりするのですが、その子たちと触れ合うことで、その子たちが変わっていく姿を見ることができたのは、今の仕事で利用者と関わる際にも生きていると思います。
3年からは放課後等デイサービスでアルバイトをしていました。発達障害のある子どもたちが利用しています。行動障害があったりこだわりが強かったりするのですが、その子たちと触れ合うことで、その子たちが変わっていく姿を見ることができたのは、今の仕事で利用者と関わる際にも生きていると思います。
利用者の生活に深く関わり
見守りながら支える「まもりーぶ」
就職先に社会福祉協議会を選んだ理由は。

社会福祉協議会は、福祉に関する相談の最初の窓口です。学生時代に取り組んだ援助技術演習のロールプレイなどを通じて、自分は相談業務に向いていると考え、社会福祉協議会を就職先に選びました。
就職試験は公務員試験に近いという情報があったので、数的処理などの筆記の勉強と、小論文を特に力を入れて学習しました。面接は、回答する内容に学生時代の経験を中心とした具体的な事例を盛り込み、現実味のある回答ができるように考えました。小論文も面接も、自分の核となる価値観をはっきりさせておくことが重要だと思います。
就職試験は公務員試験に近いという情報があったので、数的処理などの筆記の勉強と、小論文を特に力を入れて学習しました。面接は、回答する内容に学生時代の経験を中心とした具体的な事例を盛り込み、現実味のある回答ができるように考えました。小論文も面接も、自分の核となる価値観をはっきりさせておくことが重要だと思います。
現在のお仕事について教えてください。
業務は日常生活自立支援事業で、仙台市では「まもりーぶ」の愛称で呼ばれています。障害や認知症などが理由で判断能力が不十分な方を対象に、書類の確認や手続きの助言、通帳利用代理人となっての日常的な金銭管理支援、貸金庫での物品管理支援を行っています。
お預かりしている通帳から、決まった額の生活費を届けるのがメインの支援なのですが、私たち専門員が利用者からの相談を受けて計画立案し、支援の指示を出して、生活支援員に訪問していただいています。
お預かりしている通帳から、決まった額の生活費を届けるのがメインの支援なのですが、私たち専門員が利用者からの相談を受けて計画立案し、支援の指示を出して、生活支援員に訪問していただいています。
2年間この業務に携わっていかがでしたか?

難しいなと思っています。まもりーぶは日常の金銭管理を行っているため、利用者の生活に深く関わる必要があります。利用者にはその人なりの価値観があるので、専門員側の価値観と利用者の価値観を合わせて支援内容を提案することの難しさを感じています。粘り強く話し合いをして、利用者と意見のすり合わせを重ねていくことが、現時点での解決策だと思っています。
大学の実習の時もそうでしたが、まずは僕のことを信用していただくところから関係性を築くことを心がけています。また、自分の価値観を押し付けないように気を付けています。
大学の実習の時もそうでしたが、まずは僕のことを信用していただくところから関係性を築くことを心がけています。また、自分の価値観を押し付けないように気を付けています。
大学4年間で自然と身についた精神が
実際の支援に入る時の武器に
大学で学んだことは、どのように仕事に役立っていますか?

相談援助にあたる際の価値観や、心構えが身に付いていることです。まもりーぶの主な業務は個別支援なので、利用者との信頼関係を築くことが重要になります。大学で学んだ受容、傾聴、審判しない態度といった基本的な関わり方が、利用者との信頼関係を築けるかどうかに大きく関係していると感じています。
そういった基盤の部分や価値観、福祉の精神が、大学の4年間で自然と身に付いていたことで、今の仕事にすんなり入れたと思いますし、実際の支援に入る時の武器になっていると実感しています。
そういった基盤の部分や価値観、福祉の精神が、大学の4年間で自然と身に付いていたことで、今の仕事にすんなり入れたと思いますし、実際の支援に入る時の武器になっていると実感しています。
この2年間で先輩方から学んだことは。
書類の作り方など事務的なことはもちろんですが、電話の受け答えなどもとても勉強になります。どうしても管理している側なので、わかりやすい伝え方や指示している感じにならない話術、高圧的にならない姿勢を日々学んでいます。
鎌田さんにとって「福祉」とは。

福祉は社会の基盤だと思います。保育所などもそうですが、介護を必要とする高齢者のご家族が介護サービスを利用することで、安心して仕事に行けたり、福祉があることで経済活動や社会が滞りなく回っているのだと思います。
これからの目標を教えてください。
地域住民ともっと関わる仕事がしたいと思っています。まもりーぶは契約した利用者との関わりですが、それに限らず、地域の方々とやり取りできる仕事をしてみたいです。今年度、他大学で開催されたコミュニティソーシャルワーカーの研修を受けたので、それを生かせる仕事もやってみたいと思います。
受験を検討している高校生にメッセージをお願いします。
福祉大のように、学生時代に実践を経験できるのは貴重だと思います。僕もそうでしたが、さまざまなことを学ぶうちにやりたいことが変わる人もたくさんいますので、頑張ってください。また、自由な大学生活の日々は、その後の人生にも大きく関わってくるので、ぜひ自由で楽しい学生生活を送ってください。






