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佐藤樹吏さん

病院と学校、ふたつの現場で心に寄り添う。
学生時代の多様な経験を糧に歩む臨床心理士。

山形さくら町病院 臨床心理士・公認心理師

佐藤樹吏さん​

総合福祉学部 福祉心理学科

  • 福祉心理学科
  • 心をケアする
  • 心身の健康を支える
  • 保健医療

PROFILE

プロフィール

宮城県仙台市出身。2008年に総合福祉学部福祉心理学科を卒業後、本学大学院の総合福祉学研究科 福祉心理学専攻 臨床心理学分野に進学し、2010年に修了。山形さくら町病院で臨床心理士・公認心理士として勤務しながら、高等学校のスクールカウンセラーとしても活躍している。(取材当時)

INTERVIEW

インタビュー

現在のお仕事をめざしたきっかけについて教えてください。

最初にカウンセラーという仕事を知ったのは、中学校の時に出会ったスクールカウンセラーの先生がきっかけでした。当時、相談という形ではなかったのですが友人と相談室に訪れた際になぜだかとても居心地よく感じられました。その体験から、私も学校の中で生徒がホッとできるような空間を作る仕事がしたいと思いました。精神科で働こうと思ったのは、実際にスクールカウンセラーとして働くようになってから多くの場面で知識不足や経験不足を感じることが多く、一度精神科の病院でしっかりと、患者さんと向き合いながら心理療法や心理検査について学びたいと考えるようになり、現在の仕事に就きました。

どのような学生時代を過ごされたのですか?

学生時代は、勉強はもちろんですが、学内外での活動に力を入れていたように思います。サークル活動やアルバイトなど色々な社会や人と触れる機会が多かったなと思います。特に中越地震の際のボランティアや小学校の相談員をした体験は今にも繋がる自分にとって大きなものだったと感じています。大学院でもNPO法人で非常勤をしたりしながら、時に夜遅くまで同期と修士論文を書いていたことは良い思い出です。皆さんにも是非、学生時代に楽しいことも大変なことも様々経験してもらえたらと思います。

精神科病院で心理士として働くだけではなく、スクールカウンセラーとしてもご活躍されていると伺いました。それぞれのお仕事の内容や、共通点・差異点などについて教えてください。

個別の面接等でクライエントが今後より良く生きていけるように話し合い、共に考えること、多職種と柔軟に連携をとるといった点ではどちらも共通しているように感じています。差異としては、私の場合、スクールカウンセラーとしての勤務は月に1~2回と多くはありません。その限られた時間の中ではじっくり内面を振り返るばかりではなく、場合によっては現実的な対応を優先して具体的に対策を講じたりすることもあり、より短時間での見立てや対応が求められ、病院臨床とは違った難しさがあることを改めて感じています。

カウンセリングをする際に、心がけていることや大切にしていることはありますか?

まだまだ、これを!というものがはっきりしていないところはありますが、現時点では、来談される方にとってカウンセリングがネガティブな、ただ辛かった体験にならないようにできればと気を付けています。そのために、丁寧に話を聴いたり、相手が受け入れやすい言葉で伝えるようにしたりしながら必要なことについては時間がかかってもしっかりと対話できるようにしたいと思っています。ただ、そう思っていてもできないこともあるので、そうした際には、なぜそうできないのか、自分と相手の間で何が起こっているのかを考えられるように注意しながらやりたいと思っています。

これから心理臨床の現場で働きたいと考えている後輩へメッセージをお願いします!

心理臨床の場で働く際、もちろん「心理」としての仕事、スキルが求められます。それに応えていくことは専門職として非常に重要なことですし、職種全体の信頼性の向上のためにも不可欠です。それと同時に、働く現場に出る際、私たちは一社会人であり、一個人です。心理としての仕事ができれば良いというわけではなく、一人の人として自分がどうあるのか、他者からどう見られるかそうした視点も持っておくことが人とコミュニケーションを取りながら進めていくこの仕事をするうえではとても大事ではないかと思います。皆さんはこれから、大学や大学院で学び、現場に出てからも学び続けることとなると思いますが、学生時代のうちから様々な社会や人に触れて、その中で社会を知り自分自身を知り、豊かにしていただければと思います。いずれ皆さんと臨床の場でお会いし、共に学び働くことができることを楽しみにしています。頑張ってください。

佐藤さん、ありがとうございました!