修士論文執筆に向けて、4月28日に開催されたオンライン講演会「学習者用デジタル教科書の本当の価値と活用」に参加し、東北大学大学院情報科学研究科の堀田龍也氏および株式会社Libryの後藤匠氏による講演を拝聴しました。
 

現在、GIGAスクール構想の実現に向けて、教育現場でもICT活用が急速に進められています。ICTは、活用することが目的化してはならない一方で、「活用してみないと分からない」という性質があります。それ故、授業の場面だけではなく、職員会議でもオンラインを取り入れるなど、日常のさまざまな場面からICT活用を始めてみることが大切である、という堀田氏の指摘が印象に残りました。

また、後藤氏はデジタル教科書について「（紙の）教科書を『見やすくしたもの』ではもったいない」と言及されていました。「個別最適化された学び」の保障、すなわち子どもの学び方に応じて、機能や方法を選択できるということが、ICT活用で忘れてはならない点であることを再認識できた講演会でした。

(教育学研究科2年　柏谷美津希)