最後に
石川県輪島市子育て支援センターの保育士である山本惣太郎先生からは、能登半島地震の現状を踏まえた保育に関する問題について報告がありました。特に、公立保育士が民間保育所に出向する状況において、自身のアイデンティティが十分に構築されないままで業務に当たっているという問題が述べられました。
シンポジウムの最後には、宮城県少子化社会対策課長の三浦周氏より、行政のバックアップ体制の現状と課題についてコメントがありました。行政がどのように保育現場を支援していくかが重要であるという指摘がなされました。
シンポジウムの様子は河北新報でも掲載していただくことができました。
基調報告をいただいた足立先生のお話にもあったように、自然災害への備えはもはや世界的に見ても特別なことではなく、デフォルトだと認識する必要があります。東日本大震災を経験した東北において、まだまだ学び発信していかなければならないことが多くあることと、ソーシャルワーク・心理学・保育・復興学といった学際的な研究の面白さや意義を改めて認識をした1日でした。(清水冬樹)
本シンポジウムは、JSPS科研費 JP 24K05451の助成を受けて実施した研究結果の一部で、一般社団法人東日本大震災子ども・若者支援センターとの共催で開催しました。