今回の第6回講座は、政宗が建設した副都心、若林城について、文献史料を中心に、絵図や考古学の成果を活用されながら、詳細に丁寧に説明されました。
若林城の謎は、その建設の目的だけではなく、絵図面が残っていないことや、政宗死後に壊されたこと、さらに明治以降、宮城刑務所が現在にいたるまであって、屋敷などの構造物に関し、不明な点が多いところにあるようです。
「副都心」の名づけ親を自認される講演者は、伊達家の家督を譲った政宗が、仙台城内の狭隘(きょうあい)さに加えて、城下町の拡張を企図して、若林城を建設したもので、単なる隠居城ではないと、自説を披歴されました。とくに若林城の規模が、仙台城の本丸、二の丸の大きさに匹敵する点に着目され、また防御性の高い城郭、城内の障壁画や遺構から、贅を尽くした文化・芸術の殿堂のような城郭のお話に、受講生は満喫されていました。
若林城の遺構の保存協議が、法務省・文化庁・宮城県・仙台市の4者間でおこなわれた点に触れられ、仙台市民の財産として公開されることのご提言に感銘いたしました。
第7回は5月26日、「大崎耕土の水管理システム」として、大崎市世界農業遺産見学になります。
受講者の感想
「身近にあってよく知らない城跡をよく知ることができました」
「若林区に住む者として、とても参考になるお話でした。バスで通るたびにこの若林城が歴史の公園として開放されたらどんなに素晴らしいことだろうと思っています」