教育方法 (大学ポートレート)
少人数教育
取組の内容
<少人数教育により学修の効果を高める>
・社会福祉士・精神保健福祉士指定科目の演習・実習指導科目は1クラス20名以内の少人数教育を実施しています。
・認定心理士取得のための「心理学実験Ⅰ・Ⅱ、心理学研究法Ⅱ」も原則1クラス40名以内で開講し、TA(ティーチングアシスタント)を活用し、
実験の手順や実験レポートの書き方を指導しています。
・カウンセリング系の演習科目でも講義は一斉におこないますが、グループワークは2〜20名程度に分かれて行います。担当教員以外にTA(ティーチングアシスタント)が、
各グループのファシリテータとして入る講義もあります。
・スクーリング受講の機会を増やす、在宅受講が可能なオンデマンド・スクーリング受講科目数を増やすことにより、以前は1クラスあたり300名近いスクーリングも
年に数科目ありましたが、平成27年度の実績では最大でも150名程度となっています。
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取り組みの目標
<2つの目標をもって取り組んでいます>
・演習・実習指導・実験・カウンセリング系の科目など話し合いや体験を必要とする授業については、学生一人一人に教員の目が届くスクーリング運営を実践し、
学生それぞれの学修理解度を高めることを目標にしています。
・少人数教育を通して学生それぞれの学修における主体性を身につけ、問題解決能力の向上ほかディプロマ・ポリシーにあげた力の獲得を
目標にしています。
取り組みについての検証と評価
<平成25年度スクーリング受講者数>
・仙台で開講した1クラスあたりのスクーリング受講者数は最小4人、最大149人で、平均では37.5人の受講者数でした。
・札幌・盛岡・東京で開講したスクーリング受講者も8人〜54人の間でした。
・全体としては、1クラス平均受講者数は33.2人となりました。
<演習・実習指導・実験などの学生満足度>
・スクーリング・アンケートで演習・実習指導の満足度は3.67、実験・カウンセリングの満足度は3.27(いずれも4.0満点)です。少人数教育の科目は満足度3.0未満のものは
なく、受講者はおおむね満足されてスクーリングを受けることができたと考えられます。
<少人数教育により学修の効果を高める>
・本学のディプロマ・ポリシーの1つである「他者と協力したり、時にはリーダーシップを発揮して問題解決に取り組む力が身についたか」について、「身についた」
との回答が約67%、「あまり身についていない」との回答が約24%です。通常は在宅学修が中心であるなか、いかに他者と協働しながら主体的に問題解決する力を高める
ことができるかが今後の課題です。
取り組みを通した学生の成績評価
<演習・実習指導>
・スクーリング・アンケートから「ほかの実習先へ行った学生とのグループワークを通して、今までとは違う視点があることに気が付かされた」などの感想が聞かれました。
学生それぞれが実際に抱えている課題に添って、教員・他学生が一緒に語り合う場となっていることに対し、満足しているという声が多く寄せられています。
<実験・カウンセリング>
・スクーリング・アンケートから「先生が受講生の呼吸に合わせたかのようなリズムで講義してくれて、とてもわかりやすかった」との講義内容、指導についての好評価や、
「グループ討議がとても興味深かった。受講生の強い目的意識を実感した」との声が聞かれました。
<今後の方向性>
・主に知識を伝える授業は一斉講義やオンデマンド・スクーリングを活用し、話し合いや体験を必要とするスクーリングは少人数教育を取り入れていきたいと考えています。