初年次教育

取組の内容

<通信教育部での学びにスムーズに入るために>

 通信教育部においては、下記のような初年次教育(大学教育への導入教育)を行い、大学での学びの不安を晴らし、具体的な学びの方法に 慣れていただく機会を設けています。
・1年次入学者対象の授業科目として大学での学修方法を演習形式で学ぶ「基礎演習」を開講しています。
・印刷教材の『学習の手引き』や、「学習ガイダンス」「レポート学習会」などではレポートの書き方など学修面に直接役立つ情報を含めて案内しています。
・web学修支援システム「TFUオンデマンド」では、履修登録の基本的な考え方やレポートの書き方を含めた説明の動画を視聴することが可能です。
・また、大学での学修にあたって、基礎的な知識が大切であることに鑑み、平成25年度からは高等学校福祉科の文部科学省検定教科書『社会福祉基礎』を希望者に一部金額を 大学負担で格安に販売することも始めています。

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取り組みの目標

<3つの目標をもって取り組んでいます>

・「基礎演習」ではグループごとにテーマを設定し、疑問点などを見つけ討論し、図書館を利用しての情報収集や資料の作成・発表方法など、 「大学における主体的な学びを知る」機会を提供することを目標としています。
・「基礎演習」ではグループワークを通して自分の意見を持ち、それを明確に自分の言葉で表現できるようになることはもちろん、意見を交わし合って一緒に作業をする中で、 その後の学修活動を互いに支えあえる「学びを共にする友人づくり」の場として活用してもらうことを目標としています。
・「学習ガイダンス」「レポート学習会」「TFUオンデマンド」では、レポートを書くプロセスとまとめ方の基本を知り、「自分にもできる」「帰ったらレポートを書いてみよう」 という前向きな姿勢になっていただくこと、具体的な学修スキルを獲得してもらい、「学修意欲の向上」を図ることを目指しています。

取り組みについての検証と評価

<大学における主体的な学び>

 平成25年度基礎演習受講者は、6月開講分53名・12月開講分30名でした。スクーリング受講者にアンケート調査を行い、講義を受けての感想や大学での学修に対しての 疑問点などが解消されたかを確認しています。

<学びを共にする友人づくり>

 スクーリング時のアンケートや卒業者アンケートからは、演習やスクーリングにおいて「学修仲間ができた」という回答が多く寄せられており、2日間に渡る比較的 グループ凝集性の高い基礎演習においても積極的な学生間の交流が見られます。

<学修意欲の向上>

・「学習ガイダンス」などでアンケートをとる、「レポート学習会」で書こうという気持ちになったか伺う等で、学生が主体的に取り組む気持ちの確認をしています。
・平成28年度4月生の「学習ガイダンス」は仙台以外に札幌・青森・秋田・福島・新潟・東京などで開催し、参加者数は累計179名でした。また、平成25年度に文部科学省 検定教科書『社会福祉基礎』の格安購入を利用した方は283名です。「TFUオンデマンド」の視聴者数もアクセス件数から年々増加している傾向がわかります。

取り組みを通した学生の成績評価

<大学における主体的な学び>

・「基礎演習」の評価は、2日間の取り組みへの感想レポートおよびグループワークの発表内容によって総合的に行われます。各班の発表に対し質疑応答の時間を設け、 質問を積極的に行わせる等、受講者が主体的に参加する機会を提供し、その様子についても評価されますが、受講者は殆どが高い成績を収めています。

<学びを共にする友人づくり>

・様々な年齢層や特性を持つ学生が互いに協力し支え合う様子も観察され、普段孤独に学修に取り組む学生にとっては、情報交換・学修仲間の存在を知ることが大きな成果 として期待され、こうした交流についても評価しています。

<学修意欲の向上>

・初学者および新入生を対象としたガイダンスでは、「レポートの書き方がわかってよかった。」「学修の始まりは1人なので、学修のイメージができず、なかなか 進まなかったが、意欲につながるガイダンスだった。」という感想が寄せられ、参加者に対しては一定の効果が確認されています。