カリキュラム (大学ポートレート)
教養・リベラルアーツ教育
取組の内容
<共通基礎科目を通じた教養教育>
・カリキュラム上は共通基礎科目(18単位選択履修)が教養教育にあたり、幅広い知識と学士力の基礎を身に付けます。たとえば
「科学的な見方・考え方」は環境問題など文理融合のテーマを扱い、科学的に思考し、論理的に自分の考えを相手にわかりやすく伝える力を身に付けるなど、ディプロマポリシーの
達成に直結する科目として設定しています。また「法の基礎」では、「人権」概念の学修を通じて、一人ひとりがかけがえのない存在であることを学びます。
<専門科目を通じた教養教育>
・通信教育部では3年次編入学者が6割を超えるため、カリキュラム上共通基礎科目を受講せずに卒業する方が多くなっています。そのため、専門科目においても、下記の
ような目標において「幅広い見識」「市民としての教養」「自他を尊重する力」などを身に付けるようにしています。
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取り組みの目標
<3つの目標をもって取り組んでいます>
・「幅広い見識」を身につけるとともに、自身の知らない世界がたくさんあることも知り、「学び続けることの大切さ」に気づいていただくことを目標にしています。
・「市民としての社会的責任」を自覚し、人びとの幸せや地域・社会の発展のために積極的に社会に関与しようとする意欲・力を身につけていただくことを目標にしています。
・「論理的思考力、クリティカルシンキング力、表現力」や「自他を尊重する力」など大学卒業者が身に付けるべき学士力・スキルを修得することを目標にしています。
取り組みについての検証と評価
<「幅広い見識」など>
・「幅広い見識」は、そもそも本学通信教育部の学生は専門教育を求めて入学してくるというなかで、どのように実現していくかは今後の課題です。
・支援にあたって隣接領域を学ぶことの必要性を感じるなど、自分の知識で不足していること、学び続けることの必要性に気づいたという声は多く聞かれます。
<「市民としての社会的責任」を自覚する>
・「人間の尊厳や基本的人権を尊重し、人びとの幸せや地域・社会の発展のために積極的に関与しようとする姿勢が身についたか」については、「身についた」と
回答された方が約90%となっています(卒業生アンケート)。
<学士力・スキルを身につける>
・「自ら問題を発見し、解決に必要な情報を収集・分析・整理し、問題を解決・調整できる基礎的な力が向上したか」については、「向上した」が約74%となる一方、
「向上していない」が約20%います(卒業生アンケート)。学生それぞれの生活・仕事・社会における見えるニーズ、見えないニーズ双方に対応し、問題解決のための
総合的な力を養うことをいかに達成するかも今後の課題となっています。
取り組みを通した学生の成績評価
<「学び続けることの大切さ」>
・・「学ぶことに遅すぎるということはないのだと本学の学びを通して実感しています」など学ぶこと全般への意欲の高まりが学生から数多く寄せられています。
<「市民としての社会的責任」>
・「ふるさとの被災地の復興に協力できるような活動に参加していきたいと考えています」「街中で障害を持ったひとを見かけた時、気負いなくサポートすることが
できるようになった」「通信で勉強できたことは知識を得ただけでなく、自分の価値観や今後の生き方まで大きく変わる非常に大きな意味を持つ出来事であった。
こうした機会が与えられたことに対して周りの人間へ感謝の念を感じるとともに、その分多くの人に恩返しをしたいと思うようになった」などのような声が卒業者から
聞かれ、実践者としての意識を高めたことが伺えます。
<学士力・スキル>
・「大学で学ぶことで、人間について、人生・生活について深く考えるようになり、ものの見方や考え方が柔軟になった」「仕事の際、自分の価値観や意見を表す際の
指針になることを学べた」などの意見から、質的な意味でも学士力が身についたことがわかります。