成績評価の厳格な運用

取組の内容

<レポート添削指導について>

・レポートは大半の科目で担当教員が、一部の科目で添削指導員が科目の「到達目標」と照合して添削指導を行っています。レポートは、「印刷教材による授業」= 教科書による在宅学修の成果確認であることに鑑み、近年一部の学生にみられるweb上からの安易なコピー&ペーストは、通信教育部担当教員やティーチングアシスタントが チェックし指導につなげ、レポートの「ルーブリック評価」とからめてレポート評価の適正さ・公正さを担保しています。

<科目評価・卒業判定について>

・科目の「到達目標」に照らし、科目修了試験またはスクーリング試験に合格した方が単位を修得できます。卒業には、卒業研究の合格または卒業試験の合格が必要です。

<学修時間調査・GPA制度・卒業者のディプロマポリシー達成度調査>

・スクーリング時や卒業時のアンケート等により、学生の学修時間調査を行っています。また、平成25年度卒業者からのGPA制度の導入により、担当教員間の評価のバラツキを 調査し改善する予定です。卒業者のディプロマポリシー達成度調査により、教育内容の改善につなげる予定です。

詳細・関連サイト

取り組みの目標

<3つの目標をもって取り組んでいます>

・良いレポート、良い試験が「到達目標」に照らして適切に評価されることを目標にしています。
・建学の精神「行学一如」や学部学科のディプロマポリシーに照らして適切な評価をすることで、有為な人材を養成することを目標にしています。
・1単位あたりの学修時間の実質化を鑑み、レポート課題やスクーリング、科目修了試験について、改善をしていくことを目標にしています。

取り組みについての検証と評価

<適切な評価>

・平成25年度スクーリングの全科目の平均合格率は98.8%、科目修了試験の全科目の平均合格率は77.8%、レポートの全科目の平均合格率は94.7%でした。今後GPA制度も利用し、 教員間の評価のバラツキを調査し、改善予定です。

<建学の精神「行学一如」>

・社会人学生は「行」=実践面が得意な方、「学」=知識・理論面が得意な方など一様ではありません。通信教育部という「隔たり」のある学修制度のなかで可能な限り、 各自の得意な面を適切に評価し、不足している面を伸ばすことが必要と考えています。
・すでに実践力が伴っている方には、専門用語や制度を覚えるだけではなく、スクーリング講義などを通じて、用語や制度のもつ意味を各自の言葉で説明できるようにすることなどが 必要と考えています。

<1単位あたりの学修時間>

・1課題あたりのレポートをまとめるのにかかる時間が約10時間という方から法令で定めている目安の45時間を超えている方まで,大きくバラツキました。 課題によってかかる時間が大きく異なるという意見も多くありました(学生アンケート結果)。

取り組みを通した学生の成績評価

<適切な評価>

・一部の実習生について、実習先から福祉の専門用語や制度の知識不足が指摘されることがあり、検討課題です。

<建学の精神「行学一如」>

・スクーリングでは「明日からの仕事や人間関係にすぐにでも役立てたい内容であった」等の感想があります(理論的な科目では少ない)。
・教員からも「スクーリング後のレポートの内容もより現実的になり、成長されていることを感じる」「学んだことを適切に整理すれば、現場で業務に携わる方々は すぐに行動に移せて学びの幅を広げることができる」というような評価をいただいています。

<1単位45時間学修の実質化に向けて>

・1単位あたり45時間以上学修している方もいれば、レポート・試験・スクーリング時間を加味・平均しても15時間程度の時間で単位修得している方もいます。 「仕事をしながらでも “こういうことか”とひらめく」等の声もあり、職業経験によって、学修時間が少なくても学修成果が出せる学生もいます。スクーリングや 机に向かう時間のみが学修時間ではない面も鑑み、1単位45時間学修の実質化を考えていきたいと思います。