ボランティア活動

取組の内容

<授業科目としての「ボランティア」>

・科目として、「ボランティア論」「福祉ボランティア活動」を開講しています。ボランティアの基本的理念や具体的事例、活動の現場における諸問題を学ぶほか、 学生の普段からの自発的な活動を推進し、レポートの形で第三者(担当教員)に伝えることで、学生自身が活動を客観的に振り返り、点検を行った結果を次にいかす 授業科目となっています。

<学生の自主的なボランティア活動>

・通信教育部では福祉社会の実現へ寄与する人材育成を目的としており、その実践のかたちの1つとしてボランティア活動を推進しています。人間理解のための教養を高め、 人々の福祉について考察する学修の場を提供し、もとより福祉に関わりの深い仕事に就いている学生はもちろんのこと、これまで福祉活動へ距離を置いていた学生も含めて、 ボランティア活動へ理解を深め、実践へつなげています。学内にボランティア支援課を設置し、活動参加が円滑となるよう支援しています。

詳細・関連サイト

取り組みの目標

<3つの目標をもって取り組んでいます>

・本学での学修全般を通して社会福祉への見識を深め、生活者・実践者としてボランティアへの理解を高めることを目的としています。
・各自の生活状況に合わせ、可能な方は在学中でも卒業後でも実際にボランティア活動へ参加していただき、福祉社会の実現のために貢献 することを目指しています。
・ボランティア活動を通して、学生自身が社会福祉学・心理学全般の学修内容の理解を深めることを目標にしています。

取り組みについての検証と評価

<「ボランティア」関連科目の開設の効果>

・「ボランティア」関連科目を開設することで、既に実践している学生に対しては活動の質的向上、これから活動しようとする学生に対しては、履修を契機に実践に促す 導入教育の効果を目的としています。レポートの内容からは概ね目的は達成されつつあると評価しています。

<自主的な参加>

・「障害者や高齢者、認知症の方等に以前より関心を持ち、何か困っていることがあれば声をかけ手を差し伸べようと思える自分に変わった」などの声をはじめ、 卒業生が代表のNPO法人「仙台傾聴の会」は仙台市などから委託を受けて仮設住宅の独居老人宅を訪問するボランティア活動を行う等の実績をあげています。

<学修の理解度深化>

・「ボランティア」関連科目では、関連知識の習得度の他、自身の活動実践または活動実践者への取材活動のレポートによって評価が行われます。課題項目に、「問題点」 「改善案」「質問」を設けることで、レポートに記された実践活動上の疑問や悩みについては担当教員の添削指導を通じてのスーパーバイズが行われています。
・他の科目の理解度深化の検証は未実施です。

取り組みを通した学生の成績評価

<授業科目として>

・「福祉ボランティア活動」では、所定の課題項目に沿ってレポートとして報告する作業を通じて活動の振り返りが行われます。活動内容そのものではなく、自己検証・ 分析・振り返りが行われているかが評価されます。未だ活動経験のない学生は、同様に課題項目に沿って任意の実践者の取材により作成したレポートが評価されます。 いずれも真摯に課題に取り組まれており、活動や取材を通じた様々な気づきが得られていると思われます。

<自主的な参加>

・卒業生アンケートより、「地域における高齢者や障害者、その家族や介護者のためのボランティアを考えたい」と活動参加へ意欲を高める方や、「学修を深めるにつれ、 視野がひろがり、高齢者だけでなく、障害者施設や児童発達支援へも貪欲にボランティアをするきっかけとなった」と現在意欲的に活動されている方、「現在のボランティアに より専門的な視点で関わりたい」とより質の高い活動を行おうとされている方がいる様子が伺えます。

<学修の理解度深化>

・今後、ボランティア関連科目履修者とそうでない方の他の科目の成績の相関を分析したいと考えています。