卒後調査の活用

取組の内容

<卒業時のアンケート調査を学修支援に活用>

・卒業者にアンケート調査を実施しています。主に卒業までの学修・実習について回答をいただき、新入生や在学生への学修支援につなげることを 目的としています。調査結果の一部は、大学ホームページや年8回発行の在学生向け機関紙『With』、SNS(Facebook、twitter)を通して入学希望者・在学生へ報告しています。 また、教職員にも結果を連絡し、指導内容や学習支援の方法等の改善を行っています。
・平成26年3月卒業者以降は、学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)の「学士力」について卒業者に達成状況をお伺いし、これまで以上に 大学教育としての本学通信教育のあり方を質・量的評価が行うことができるよう取り組んでいます。

<卒業後の進路調査>

・通信教育部卒業・修了者の就職・転職状況は卒業時にはわからないことが多いため、平成20〜27年に通信教育部卒業生に進路調査を行いました。 回答いただいた方からは、取得した資格・免許状や通信教育部で学んだ内容を仕事や日常生活でいかしている様子が伺えました。

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取り組みの目標

<3つの目標をもって卒業者アンケートの活用を行っています>

・卒業生の経験やノウハウを在学生へ伝えることで、通信教育でのつまずきや、不安点を解決し、学修の継続を支援することを目標にしています。
・卒業生の学修を通しての満足度や意見・感想を教職員へフィードバックすることで、教育内容の改善や、より効果的・効率的な学修支援への具体的手立てにつなげたいと思います。
・卒業生の学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)の達成状況を明確にし、大学教育としての質の維持・向上につなげていきたいと思います。

取り組みについての検証と評価

<在学生への支援について>

・卒業生アンケート調査について通信教育部内で活用し、平成26年度からはSNSの利用を始めるなど、より在学生へ卒業生の声が伝わりやすい方法を検討し改善しています。
・在学生が卒業生の経験から学んで、通信教育部の学修方法になじみ、モチベーション(やる気)を維持できるようにしたいと考えています。

<指導内容の改善について>

・卒業生の学修を通しての意見・感想を教職員へフィードバックすることで、スクーリング・レポート指導の内容や在学中の学修指導・諸手続きの方法などの改善につなげています。
・通信教育部で学生に配付している『学習の手引き』ほかの印刷物の表現を少しずつでもわかりやすく改善しています。

<卒業時にどのような力=学士力が身についたか>

・結果は、通信教育部ホームページ「卒業生アンケート」の項で公表しています。
・たとえば、「生活上の問題や心理的な問題への支援に利用できるなど現場でいかせる実践的知識が向上したか」(自己評価)の質問に対して「かなり向上した」27%、 「ある程度向上した」65%などの結果が得られています。

取り組みを通した学生の成績評価

<在学生の学習支援>

・在学生からは、「仕事や家庭を両立しながら学習時間や方法を見つけるヒントが得られた」「卒業後活躍している姿を知ることで学習のモチベーション向上につながっている」等の感想が聞かれています。

<卒業者の満足度向上>

・「東北福祉大学通信教育部で学んで満足でしたか」という問いに平成18年3月卒業生の結果は「非常に満足」42.0%、「ほぼ満足」53.1%、「やや不満足」4.9%であったものが、 平成26年3月卒業生は「非常に満足」59.7%、「ほぼ満足」34.1%、「やや不満足」3.1%と改善がありました。

<卒業時にどのような力=学士力が身についたか>

・結果は、通信教育部ホームページ「卒業生アンケート」で公表しています。
・検証評価欄に記載以外の項目では「必要な情報を収集する力」「多様な価値観を理解し、自己とは異なる意見や考え方をもつ人々やコミュニケーションをとれる力」等で 8割の方が「向上した」と回答した一方、「リーダーシップを発揮して問題解決に取り組む力」等で「向上していない」が3割近くになるなど通信教育部としての課題もあります。