教育内容の体系化とその充実

取組の内容

 通信教育部では、「カリキュラム・ポリシー」のもとで、各科目を配置しています。また、各科目の学修を通じて卒業する方が「ディプロマ・ポリシー」を 達成できるようにしています。

<履修モデル・履修系統図などの作成>

・通信教育部において、何が基礎的な科目で何が応用的な科目なのかがわかるように、「履修系統図」を作成しています。また、科目の 「ナンバリング」を平成27年度から実施し、レベルや学問分野の細かい分類がわかるようにする予定です。
・深い専門性と幅広い知識を修得できるような「履修モデル」を、1年次入学、3年次編入学に分けて提示していますが、自身の興味・関心に 応じて科目を履修し学ぶ順序を学生が自主的に決めることができる自由度の高いカリキュラム編成にしています。

<様々な学修スタイルへの配慮>

・社会人が主対象の通信教育部では、専門科目から学修した方がモチベーションが上がることがあったり、各学生の基礎的な知識の状態にも差があったりするので、 社会福祉士・精神保健福祉士国家試験受験資格取得のための演習・実習科目などごく一部の科目を除き、学ぶ順序を強制することはしていません。

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取り組みの目標

<2つの目標をもって取り組んでいます>

・「履修モデル」「履修系統図」や科目の「ナンバリング」を通じて、何が基礎的な科目で、何が応用的な科目なのかがわかり、入学後の学生が在宅での履修登録、 学修開始が円滑にできることを目標にしています。
・各科目の学修を通じて、卒業する方が「ディプロマ・ポリシー」に定めた様々な力を身につけることを目標にしています。

取り組みについての検証と評価

<円滑な履修登録や学修開始について>

・「履修モデル」「履修系統図」については、概ねわかりやすいものができていると考えています。
・科目の「ナンバリング」については平成27年度に向けて準備を進めています。

<「ディプロマ・ポリシー」の達成について>

・卒業者アンケートでは、「社会福祉や心理学に関する基礎的な知識が身についた・向上したか」について、「かなり向上した」「ある程度向上した」のいずれかに 回答された方が約96%となり、在学中に学ぶべき基礎的内容については、学生それぞれに定着したことが分かります。
・「自分の意見を筋道立てて論理的に表現する力が向上したか」については、約62%の方が「ある程度向上した」と回答されている一方、「あまり向上していない」と 回答されている方も約23%いらっしゃいます。在宅学修において論理的思考力・表現力をいかに身につけるかが今後の課題と考えています。
・卒業試験の課題「○△学科で学んだ内容で関心のある分野の中から問題を1つつくり論じなさい」の採点を通じて、学生が自らの仕事や生活と大学での学びを関連させて 理解していることが評価できます。

取り組みを通した学生の成績評価

<円滑な履修登録や学修開始について>

・卒業生からは「資格要件に含まれる科目が何かわかりやすい。それぞれの学生の希望に応じ、体系的に学修が進められる。入学後スムーズに科目を選択し、履修することが できるようなシステムになっている」というような評価をいただいています。

<「ディプロマ・ポリシー」の達成について>

 社会福祉学科卒業生の自己評価の一例は下記のとおりです。
・社会福祉を学ぶことで、生活、人間、人生について深く考えるようになり、ものの見方や考え方が柔軟になった。
・具体的実践への理論的理解を深めたことで、ひとつひとつの行動(援助)の重要性を理解できた。

 福祉心理学科卒業生の自己評価の一例は下記のとおりです。
・自分自身の行動や考えを客観的に見ることが出来るようになった。ストレスを調整しながら、成すべきことをやり遂げることを学んだ。
・新しい知識を得て視野が広がり、物事をとらえる力や考える力をつけることができた。
・相談支援を行う上で人が人を支援する心の大切さを持って業務にあたり、何か問題が見えた時など一歩立ち止まって考える行為ができるようになった。