学修ポートフォリオ

取組の内容

<履修状況票を通じた学修管理 平成26年度中に在宅閲覧が可能に>

・通信教育部学生の「履修登録科目」「レポート提出状況と評価」「科目修了試験受験状況と評価」「スクーリング受講状況と評価」「単位修得済科目の評価」「履修単位数」 「合計単位数」が記載された「履修状況票」を1年に1回無料送付しています。その際、学修進度に合わせて数種類にパターン化された手紙を 添付しています。また、とくに入学初年次の状況が芳しくない学生に対し、サポート電話をしています。
・「履修状況票」と同様の内容を、インターネットを通じたパソコンで学生がいつでも在宅で閲覧できるシステムを平成26年度に構築しました。
・教員免許状取得希望者の「履修カルテ」は、教育職員免許法などの法令にもとづき1年に1回学生に提出をいただき、「教職実践演習」担当教員が確認をしています。

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取り組みの目標

<3つの目標をもって取り組んでいます>

・「履修状況票」の発行によって、学生自身で学修成果の確認をしていただくとともに、やる気(モチベーション)を維持・向上していただくことを目標にしています。
・「履修状況票」を自宅から閲覧できることに改善し、折々に「達成感」を感じることができるよう、さらなるやる気の維持・向上につなげることを目標にしています。
・学生からの質問や相談に対し、その方の個別の学修状況に合わせて大学教職員が回答できること、またその方の個別の学修状況に合わせた指導ができることを目標にしています。

取り組みについての検証と評価

<学修成果の確認・やる気の維持・向上>

・個々に「自己管理」をしていただかざるを得ない通信教育部学生にとって、「履修状況票」の発行は学修成果の確認モチベーションアップにつながっていると思われます。
・学生自らが現状を把握し、目標を具体化し、その目標を実現するために必要なことと強みを発見し、取り組んでいく(学生自身がPDCAを実行する) 支援ツールにしたいと考えています。
・これまでの学生の状況から、①入学初年度にスクーリングに参加しなかった学生、②スクーリング受講後、一定期間経過してもレポートを提出しなかった学生の 中途退学率が多いので、そうならないような学生への動機づけが必要と考えています。

<学修成果を自宅から閲覧可能にすること>

・学生からの要望が多く、平成26年度中に運用できるよう現在システムの改善に取り組んでおります。

<学生への個別対応のツールとして>

・電話やメールでの問い合わせの際、「履修状況票」を閲覧しながら対応することで、一人ひとりの学生に合わせた個別対応が可能になっています。

取り組みを通した学生の成績評価

<学修成果の確認・やる気の維持・向上>

・学生側からも「履修状況票で自分の学習の進み具合を把握できるのが良かった。モチベーションの維持につながった」という評価をいただいています。
・通信教育という「隔たり」を前提とした大学教育のなかで、学士力の内容である「知識・理解、態度・志向性、汎用的技能」をどのように伸ばし、その伸びを適切に 測っていくか、また、学生の意に沿わない不本意な中途退学をどのように減らせるかは、今後の課題と考えています。

<学生への個別対応のツールとして>

・質問や相談の対応者が「履修状況票」から学生の現在の状態を瞬時に把握する難しさや、学生の目標が多岐にわたっていることから詳細な相談に対応できる担当者が 不在であったこともあり、満足度が分かれるケースも見られますが、全体的な個別対応についてもおおむね好評です。