教育方法 (大学ポートレート)
アクティブラーニング
取組の内容
<スクーリング講義を通じたアクティブ・ラーニング>
・福祉系の演習や実習指導科目では他の受講生と意見交換をしたり、問題について共に考える時間を設けています。教職系の科目でも、知的障害者・発達障害者に対する
授業をどう進めればよいかを共に話し合ったり、肢体不自由者の支援の実技などを行う科目があります。
・心理系の「カウンセリング演習」等ではロールプレイ・グループワークを行い、傾聴の訓練などを行います。「心理学実験」でも実験者役・被験者役の双方で実験を
体験し、データから何かを見出す力を養います。「人格心理学」では講義中に性格テストを行い、振り返りを行うなど様々な科目で学生参加型学修を
試みています。
<実習科目によるアクティブ・ラーニング>
・専門職をめざす方には、社会福祉援助技術実習、精神保健福祉援助実習などの科目を設け、自ら考え行動できる専門職養成の仕上げの場と位置づけています。
<実社会で活用するアクティブ・ラーニング>
・通信教育部の学生は、大学で特別なプログラムを用意しなくても、自身の勤務先等で学びを実践に生かしている学生が多いです。
詳細・関連サイト
取り組みの目標
<3つの目標をもって取り組んでいます>
・双方向型講義を取り入れることで、各科目の内容についてより深く理解いただくこと、体験的に理解いただくことを目標にします。
・他の受講生と意見交換・相互交流の機会を設けることで、他の学生のよいところを取り入れるなど、刺激にしていただくことを目標にしています。
・大学での学びを、職場や家庭など日常生活に戻ってから実践にいかしていただくことを目標にしています。
取り組みについての検証と評価
<内容理解>
・いずれも話し合いや実技後、教員のスーパーバイズを受けたりするなど、フィードバックの機会を設け、体験だけにとどまらないように心がけています。
・すべてのスクーリングが双方向型ではありません。講義のみの科目もあることはスクーリング時間が限られていることに鑑みるとやむを得ないと考えています。
<意見交換・相互交流>
・「他受講生との意見交換は大変有意義なものとなった。物事を様々な角度から見つめることを学んだ」「良いこと、悪いことを話し合うことで他の通信教育部学生と
仲が深まるきっかけになり、大変有意義な時間でした」などの声が寄せられており、効果を上げていると考えています。
<学びを実践にいかす>
・この面は通信教育部で学ぶ意義を考えても非常に重要と考えています。下記をはじめ、さまざまな箇所で通信教育部の検証と評価としてまとめます。
取り組みを通した学生の成績評価
<現場や実習で福祉の問題等に気づいている学生>
・教員から〜「現状」に「多くの課題」を感じながらも解決の糸口を見出せないでいる学生は、講義で紹介する「先駆的事例」により、解決の糸口を見出しています。
また、実習後の指導で、学生が感じていた課題が、やはり改善が必要である課題であると気づくことで、実習では欠けていた新たな視点を
見出していると評価しています。
・学生から〜「『経験こそ財産』ということに偏りがちだったが、学びがあったからこそ経験を自分の言葉で置き換えることができるようになった。自分の経験を含め理論、
価値について、周りの人や後輩へ伝えられる言葉・語彙をたくさん持つことができたのが良かった」という気づきをいただいています。
<現場の問題等を知らなかった学生>
・教員から〜「課題を課題と感じていなかった」学生は「はじめての気づき」を見出したり、福祉現場の実践者でない学生の場合、教科書には書かれていない「現実」を
知ることで、新たな視点でレポートをまとめています。「社会福祉」「教育実践」「心理支援」等が理想と現実のバランスの上に成り立っていることを学んでいるようです。