学生生活の支援 (大学ポートレート)
中途退学防止
取組の内容
<孤独になりがちな在宅学修者への支援>
・年8回発行の機関誌『With』を送付し、教員や卒業生からのメッセージを掲載しています。また、月に1〜2回メールにて励ましのメッセージを送り、
学修意欲の喚起を行っています。
・メール・電話・郵送・FAXなどによる個別相談の機会を設けるほか、助教による学習相談時間を設定しています。
・「鉄は熱いうちに打て」にならい、入学から1ヵ月程経過しても学習を進められていない新入生に対し、電話による学習相談・サポートを行っています。
・年度初めには、新入生向けの学習ガイダンスやレポートの書き方ガイダンスを行っています。ガイダンスには開催地域在住の卒業生にも協力を得て、具体的な学修の
アドバイスなどを伝授してもらっています。
・レポートが上手く書けないという学生には、各地のガイダンス会場で個別レポート相談会を開催しています。
<学修仲間づくりへの支援>
・ほぼ毎週末スクーリングを数科目開講し、学生同士が知り合う機会としても利用していただいています。
詳細・関連サイト
取り組みの目標
<学習意欲の維持と学生同士の相互支援を目指して>
・孤独になりがちな在宅学修者へ折りに触れて働きかけることで、学修の行き詰まりや孤独感の軽減につなげ、学修意欲の維持につなげることを
目標にしています。
・学生が交流しあう場を設けることで学修仲間をつくることを助け、互いに励まし合いながら、学修を継続することにつなげることを
目標にしています。
取り組みについての検証と評価
<孤独になりがちな在宅学習者への支援>
・各種ガイダンスやスクーリング・アンケートにより、取り組みに対する満足度や学生が求めている情報等を把握するよう努めています。また、卒業生からの意見も参考にし、
学修支援の方法について評価・検討しています。
・遠方在住の学生も含め、ガイダンス等を利用することで直接職員へ個別相談する機会を持つことができています。また、職員からの積極的な働きかけが、疑問点や不安を
解消できる機会になっており、教職員が学修をサポートしている安心感を与えることができています。
・様々な形で提供する卒業生からのアドバイスにより、明確な学修や卒業後のイメージを持ち、モチベーション(やる気)が維持できるようにしたいと考えています。
<仲間づくりへの支援>
・特に演習・実験科目等のスクーリングでは他の学生と交流を持つ機会が多く、仲間づくりの絶好の機会となっています。実際、約8割の学生が在学中に仲間を作っており、
情報を共有しながら助け合う環境づくりができています。
・学生の中には、卒業後に仲間とNPO法人を立ち上げ、福祉事業に取り組まれているという方もいます。
取り組みを通した学生の成績評価
<孤独になりがちな在宅学習者への支援・学修仲間づくりへの支援>
・卒業生からは「一度は退学も考えていましたが、その時の丁寧な応対と同時に励ましの言葉を頂き、様々な場面で支えて頂きました」「自分だけで学習している中で
大学からのサポートはとても重要なものでした」「先生や卒業生の話を読んで、前向きな気持ちに切り替えることができました」などの感想が聞かれています。また、
「レポート作成は孤独な作業だが、スクーリングにおいて授業してくださる先生の熱意に力を頂き、学友の頑張りにも大いに刺激されました」「レポートが辛く進まないとき、
学友とメールで励ましあった」などの感想も聞かれ、教職員や学修仲間の存在が学修の継続に役立っていることがうかがえます。
・通信教育において最も必要とされるのは、目的意識と自ら学ぶ意欲です。退学者の中には、必要単位修得を目的とする卒業を必要としない学生や、仕事や家庭の事情、
健康上の理由でやむなく退学される方もいます。そういった方の退学を防止することは困難ですが、学生の学修に対する意識次第で退学を防げる方への支援は、今後とも
継続していきたいと思います。