第4回「教育コラム」山下祐一郎講師(教育工学)
小・中学生にICTへの興味を持ってもらうためには、どうすればいいでしょうか?まずは、身近なICTを通じて興味を持ってもらうことが入り口だと思います。家庭でのゲーム機も入口にはなると思います。でも、学校で児童生徒にずっとゲームをさせるわけにはいきません。そこで、授業でICTを活用することになります。
例えば、先生がICTを駆使してわかりやすい授業をすれば、授業を支えているICTに興味を持つ児童生徒が増えるかもしれません。また、自分が作成したプログラムを使ってロボットを自由に動かすことができれば、ICTに興味を持つ児童生徒が出てくるかもしれません。
でも、教員を目指す学生にしたら、「ICTを使った授業を学ぶ機会が無い」「プログラミングなんてわからない」という意見があると思います。
児童生徒にICTを教える前に、先生を目指す学生はICTを学ぶ必要があります。特に、ICTを使った教育方法に習熟することは、かなり重要度が高いといえます。
東北福祉大学の場合は、在学する学生がICTを学びやすいように、小・中学校で導入されるICT機器を設置した教室を作りました。この教室には、教員用PC、児童用タブレットPC(40台)、電子黒板、実物投影機などが導入されています。さらに、指導者用デジタル教科書、アクティブラーニングを支える授業支援アプリなども導入されています。また、プログラミング教育のために、ビスケット、Scratch、プログラミン、LEGOマインドスートムなどを取り入れています。
この教室を使って、学生はICT機器の操作や特徴などを学ぶことができます。そして、それらの背景にある情報通信技術そのものについても、授業の実施に困らない程度に学びを深めていきます。工学部ではないので、情報技術をバリバリ学ぶわけではありません。
最後まで読んでいただいてありがとうございます。小・中学校の役割がどんどん大きくなっており、教員を目指す人達は学ぶことが多くて大変だと思います。ICTも新しいことのひとつですが、基盤になっているのは通常の授業を行う力です。これまで小・中学校の先生たちが大切にしてきたものを、まずはしっかりと学んでもらえればと思います。
