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福祉心理学科

「ケア」と「教育」のあり方を考える —右半身麻痺と共に歩む後藤さんから学ぶ

後藤さん
7月10日(金)の「学校保健」の授業では、「ケア」と「教育」について理解を深めることを目的に、石巻市の株式会社宮富士工業 専務取締役 の後藤春彦さんをお招きし、ご講演いただきました。

後藤さんは、16年前に脳内出血を患い、現在も右半身麻痺の後遺症と向き合いながら、ご家族や多くの仲間、そして2匹の愛犬とともにさまざまな挑戦を続け、社会・地域貢献活動にも取り組まれています。

講演では、脳内出血を発病するまでの経緯や、その後に経験された心の葛藤、そして心境の変化についてお話いただきました。そのお話を通して、「ことば」がもつ力や、「待つ」ことの大切さ、そして「ケア」とは一方的に「施す」ものではなく、互いを尊重し合いながら共に歩む営みであるという深い気づきを得ることが出来ました。

講演後には、同席されたご家族にも学生からの質問にお答えいただき、「待つ」ことの難しさと、その重要性について具体的なお話を伺いました。学生たちは熱心にメモを取りながら真剣に耳を傾け、一つひとつの言葉を受け止める姿が印象的でした。


 

学生の声

学生の質問に答えるご家族
『障害を負ったことを大きなチャンスと捉え直し、失ったものを数えるよりも、新たに何かを得ていこうとする姿勢と意識に、とても心を打たれました。私たちがこれから接していく子どもの「当事者としての力」を信じ続けること、小さな一歩を認めながら継続できるよう、まずは自分自身を変えていきたいと思いました』

『言葉は人を変えることのできるすごい力があることを感じさせられました。たった一つの声がけで一歩前に進む勇気を受け取ったり、寄り添った言葉で救われたり、改めて「人を救うことができるのは、人だけなのだ」と思いました』

『お話全体を通して、ネガティブな言葉は使わず、クスッと笑えるようにお話されていたことが印象的でした。後藤さんは、本当にずっと輝いていました。ご家族の方のお話にもあった通り、すべてを「やってあげる」のではなく、「待つ」ことを大切にします。養護教諭になりたいという夢が、一層強くなりました』
 
真剣に話を聞く学生
聞き取ったメモを見ながら感想を書く学生