先輩と、勉強熱心な方に出会えた現場。
この職場なら成長していけると思った。
就職先を選んだいきさつは?
福島赤十字病院で実習したときに、勉強熱心な係長と、多職種から頼りにされている同じ医療経営管理学科出身の先輩がいらして、この職場なら診療情報管理士として成長していくのにすごくいいと思ったのきっかけです。DPC業務の経験を得ていくにはやはり急性期病院のほうがおもしろみがあるのかなと思っていて、そういう条件にも合致したので選びました。
現在の仕事について教えてください

最初の2年間は整形外科・皮膚科・形成外科の入院請求をしていて、医事課で働きながら、病棟に行ったり来たりしていました。今3年目なのですが、4月から厚生労働省に送るDPCデータ(※1)の作成、再調査、全入院患者が退院するときのコーディングチェックをしています。その他、引き続き皮膚科・形成外科と、整形外科半分の入院請求も担当しています。
※1. DPCデータ:DPCとは病名や治療内容を分類した「診断群分類」ごとに、1日あたりの入院費用を定めた医療費の算定方式。DPCデータとは入院医療費の算定の他、患者を分類したり医療施設を評価するために使用されるデータセットで、カルテなどの診療記録から診療内容を診療情報管理士が読み取り、「様式1」「Eファイル」「Fファイル」「Dファイル」に分けて記載します。DPCデータのデータセットとしては、その他「様式3」「様式4」「Hファイル」もあります。
※1. DPCデータ:DPCとは病名や治療内容を分類した「診断群分類」ごとに、1日あたりの入院費用を定めた医療費の算定方式。DPCデータとは入院医療費の算定の他、患者を分類したり医療施設を評価するために使用されるデータセットで、カルテなどの診療記録から診療内容を診療情報管理士が読み取り、「様式1」「Eファイル」「Fファイル」「Dファイル」に分けて記載します。DPCデータのデータセットとしては、その他「様式3」「様式4」「Hファイル」もあります。
DPCのコーディング点検とはどんな仕事でしょうか?
登録されているDPCコードが正しいのかどうか、病名は適切かどうかをEFファイルを見ながら確認しています。不適切な病名でDPC登録をすると、収益がマイナスになったり、逆に大きくプラスになったりするので、そういった点検は必要になります。Rコード、Zコード、詳細不明コードは使用できないので、それらが入力されていないか確認します。
その他、DPCの様式1にJCS等の調査項目の入力をしています。これらのコーディングチェックは、私と係長の2人で行っています。
はじめはチンプンカンプン。
医療機関実習に向け、2年次から勉強に打ち込む。
⾼校時代について教えてください
あまり熱意を持って勉強する方ではなかったですね。将来何になりたいかを決めていなかったんです。
東北福祉⼤学、医療経営管理学科を知ったきっかけは?
祖母が新聞で、診療情報管理士についての記事を見つけて教えてくれました。聞いたことのない仕事でしたが、高齢化によりこれからの国の医療費が膨らんでいくということ、それに対して適切な医療資源の投入をしているかを臨床的な視点でもチェックしていくという職業があることを知りました。記事を読んで、医療従事者ではないけれども、医療の知識がないと出来ないような仕事に惹かれました。そこから東北福祉大学に入学することを目標に、猛勉強しました。
入学してみて、医学の科目なども多いのですが、どうでした?

正直、はじめはチンプンカンプンでした。特に臨床科目が難しかったです。苦手ではありましたが、臨床科目の勉強をするのは好きでした。いまでも学生の頃使っていたテキストは仕事で使っていますが、うまくまとめられているんだなと思います。大学で勉強したことは、仕事の中ですごく役に立ってますね。
入学前のイメージは?
東北福祉大学には、ボランティアサークルがたくさんあって、目的を持って、ボランティアなどの活動をしている人が多いというイメージを持っていました。
⼤学ではどんなことに打ち込みました?
知的障害者の支援サークルに入っていました。「そら」という小さいサークルだったんですが、年に3回イベントがあって、毎週定例会で準備していくという形で活動していました。運動会とかクリスマスパーティーのほか、仙台市中心部の野外の音楽フェスに、障がい者の方々と一緒に行ったりしていました。
ただ、2年の後半くらいからはサークルよりも、勉強にかなり打ち込みました。きっかけは医療機関実習です。希望の実習先に行けるかどうかに成績が影響すると思い、勉強するようになりました。勉強は打ち込んでみると楽しいし、もともと嫌いではなかったので、かなりそこから打ち込みました。
ただ、2年の後半くらいからはサークルよりも、勉強にかなり打ち込みました。きっかけは医療機関実習です。希望の実習先に行けるかどうかに成績が影響すると思い、勉強するようになりました。勉強は打ち込んでみると楽しいし、もともと嫌いではなかったので、かなりそこから打ち込みました。
医療機関実習ではどのようなことを経験しましたか?
それまで診療情報管理士の仕事を見たことがなかったので、どういう仕事をしているのか分からなかったですし、そういう意味で実習の影響は大きかったですね。実際にDPCの「様式1」を触らせてもらったことが、経験として一番大きかったです。実習先ではすごく良くしていただきました。
⼤学4年間で得られたことを教えてください
就職してからも、いくつか資格を取得しているんです。「がん登録初級認定試験」(※2)を受けて合格しました。先日は医療経営士3級の試験を受けてきました。大学時代はすごく勉強して、資格試験をただ受けるだけでなく、内容を覚えて、良い成績で受かりたいと思っていました。そういうモチベーションを持てるようになったのは、大学の環境のおかげだと思います。それは今の仕事に対する姿勢にも影響しています。それに、医療経営管理学科の周りの人たちも、将来のことを考えている人が多かったので、かなり刺激を受けましたね。
※2. 「がん登録」とは「がんの罹患(病気にかかること)や転帰(最終的にどうなったか)という状況を登録・把握し、分析する仕組みであり、がんの患者数や罹患率、生存率、治療効果の把握など、がん対策の基礎となるデータを把握するために必要なもの」(厚生労働省「がん登録」ホームページより)であり、それを推進するために2013(平成25)年に「がん登録等の推進に関する法律」が施行されました。この法律により、全ての病院と指定された診療所では各都道府県の登録室へがん患者さんの罹患情報を届出することになりました。それに伴い、国立がん研究センターが「がん登録実務初級者認定試験」を実施し、所定の成績を収めたものを「がん登録実務初級認定者」として認定しています。
※2. 「がん登録」とは「がんの罹患(病気にかかること)や転帰(最終的にどうなったか)という状況を登録・把握し、分析する仕組みであり、がんの患者数や罹患率、生存率、治療効果の把握など、がん対策の基礎となるデータを把握するために必要なもの」(厚生労働省「がん登録」ホームページより)であり、それを推進するために2013(平成25)年に「がん登録等の推進に関する法律」が施行されました。この法律により、全ての病院と指定された診療所では各都道府県の登録室へがん患者さんの罹患情報を届出することになりました。それに伴い、国立がん研究センターが「がん登録実務初級者認定試験」を実施し、所定の成績を収めたものを「がん登録実務初級認定者」として認定しています。
がん登録の資格を取得したのはいつですか?
入職2年目の9月です。上司の係長が診療情報管理学会などの勉強する機会に同行させてくださる方で、その係長にがん登録の資格取得を勧められました。がん登録は臨床系の試験内容が多く、興味を持って勉強しました。
病気と呼ばれる個人的状態に対し、
一人ひとりが動く。医療はチームワーク。
ご⾃⾝にとって医療とは?
医療のもともとの意味は、個人的状態である病気に対し、それを回復させるかあるいは悪化を阻止しようとしてとられる行為のことを指します。実際の病院での医療とは、患者さんの病気を治療することはもちろんですが、患者さんの社会的な背景も踏まえて、QOL(※3)を向上させることまで取り組むんです。
私の住んでいる福島でも、独居で身寄りが誰もいなく、市の職員が自宅訪問したときに病気だったり、倒れていて救急搬送される患者さんもいます。私の勤め先は急性期病院で長期入院は出来ません。そのため患者さんが自宅に戻って療養しながら一人で生活することが難しい場合は、治療後の転院先や施設などをどうするのか、現場では治療にあたりながらも、その先のことを考えて、一人ひとりが動いています。
直接治療にあたる医師や看護師はもちろんですが、医事課もソーシャルワーカーと連携し、必要があれば市役所の担当部署と連絡を取るようなこともあります。そのように医療とはチームワークが大事な現場だと考えています。
※3. QOL:quality of lifeの略。生活の質。社会的にどれだけ人間らしい生活を送れるか、ということについての尺度。
私の住んでいる福島でも、独居で身寄りが誰もいなく、市の職員が自宅訪問したときに病気だったり、倒れていて救急搬送される患者さんもいます。私の勤め先は急性期病院で長期入院は出来ません。そのため患者さんが自宅に戻って療養しながら一人で生活することが難しい場合は、治療後の転院先や施設などをどうするのか、現場では治療にあたりながらも、その先のことを考えて、一人ひとりが動いています。
直接治療にあたる医師や看護師はもちろんですが、医事課もソーシャルワーカーと連携し、必要があれば市役所の担当部署と連絡を取るようなこともあります。そのように医療とはチームワークが大事な現場だと考えています。
※3. QOL:quality of lifeの略。生活の質。社会的にどれだけ人間らしい生活を送れるか、ということについての尺度。
東北福祉⼤学や、医療経営管理学科はどんな存在ですか?
医療経営管理学科は決して大きくはない学科で、診療情報管理士をめざした就職活動のときも、いろいろな試験先で一緒になったりしていました。学生時代の関係は卒業した今でも続いていて、他の病院で診療情報管理士をしている大学の同期と連絡を取り合ったりして、仕事スキル向上のための情報交換をしています。普段、他の病院の診療情報管理士をしている人と出会うことはあまりないので、学生時代に出会った人たちの関係は貴重なものになっています。
また、少人数の学科だったので、先生たちとも話す機会が多くて、いまでも先生たちに会いにいってます。
また、少人数の学科だったので、先生たちとも話す機会が多くて、いまでも先生たちに会いにいってます。
最後に、高校生にメッセージをお願いします
私は大学に入学して、自分が何をしたいのか、いろいろな先生たちに自分から話をしました。東北福祉大学は大きな大学ですが、先生たちに発信することで、より親身になって考えてくれます。たとえば、「今度診療情報管理学会があるよ」とか、「この論文は福島県の就職したいといっていた病院と関係があるよ」とか、学生では探せないような情報をいただけることもありました。
ゼミの先生だけでなくいろいろな先生に自分が何をしたいのか、私は発信していました。そうでないと先生方も学生が何をしたいのかわからないですよね。何をしたいのか、何に興味があるのか、自分からどんどん発信した方が良いと思います。私の大学4年間では、先生方はかなり応えてくれましたし、すごく親身になってくれました。
大学に入学してすごく勉強が好きになりましたし、勉強に対してチャレンジしてみようという気持ちが持てるようになったので、それはかなり自分を大きく変えるきっかけになりました。
ゼミの先生だけでなくいろいろな先生に自分が何をしたいのか、私は発信していました。そうでないと先生方も学生が何をしたいのかわからないですよね。何をしたいのか、何に興味があるのか、自分からどんどん発信した方が良いと思います。私の大学4年間では、先生方はかなり応えてくれましたし、すごく親身になってくれました。
大学に入学してすごく勉強が好きになりましたし、勉強に対してチャレンジしてみようという気持ちが持てるようになったので、それはかなり自分を大きく変えるきっかけになりました。







高校:東北福祉大学へ行く!と決めたのが3年の6月頃。今の成績じゃ到底無理で、猛烈に受験勉強をした。結局C日程(3月の受験)まであきらめず受験していた。